052 レディースゴルフ用品市場が好調です
9月になりました。関東地方は天気の悪い日が続いていて、夏のギラギラ天気が好きな私にとってはちょっと切ない季節です。9月になると、クレイジーケンバンドの「せぷてんばあ」が頭から離れません。
そんな私ですが、現在クライアント企業様に向けて「2021年1-7月国内ゴルフ用品市場分析」の資料を作成しています。
本来であればこの時期、当社小売店実売動向調査「YPSゴルフデータ」を用いた市況報告会を開催しているのですが、コロナの影響でクライアント企業を訪問しての報告会を実施することが物理的にできないため、せめて定量分析を行って市況に関する情報をクライアント企業様と共有したいな、と。
※「YPSゴルフデータ」とは、全国約1,100店舗の国内ゴルフ用品販売店(ゴルフショップ)の実売実績を集計、分析したデータです。集計対象はゴルフクラブ(ウッド、アイアン、パター)及びラウンドボール、ソフトグッズ(ゴルフシューズ、キャディバッグ、ゴルフグローブ)で、ゴルフクラブに次いで市場規模の大きいゴルフウエアは現在集計対象外となっています。
レディース市場の好調ぶりが改めて明確に
今回は、2021年1-7月のゴルフ用品の販売動向を過去10年の実績と比較して可視化することに主眼を置いてみました。(東日本大震災が発生した)2011年から2021年までの国内ゴルフ用品販売動向の変化を長期時系列で分析しちゃおう!、と。これまで私もここまでの長期時系列分析をしたことがなかったのですが、集計して改めてコロナ禍におけるゴルフ用品市場の変化を実感しました。詳細な内容はクライアント企業だけに提供するものなのでここでは差し控えますが、今回一つだけ「レディース市場の好調ぶり」について紹介したいと思います。
上の表とグラフは、上述した「YPSゴルフデータ」集計対象カテゴリーのレディースモデルのみの販売金額合計を年ごとに集計したものです(夫々の年の販売金額は1-7月の累計)。
赤い棒グラフで表示されているのが2021年の実績ですが、過去10年間と比較して最も販売金額が高くなっていることが分かります。2021年を含んだ11年間の平均販売金額との比較でも約30%高い水準となっています。このような傾向は2020年の7月あたりから顕在化し始めたのですが、当時は「一時的なもので終わるのではないか?」という予測を立てる業界関係者が多かったのですが、それらの予測は良い方向に外れた、ということになります。
(ではなぜレディース市場がメンズ市場に比べて好調なのか?という点が気になる訳ですが、今回は割愛させて頂きます)
この後さらにレディース市場に特化した2011年から2021年までのブランドシェア推移なども集計してみました。そのデータを見ると、この11年間の女性ゴルファーのブランドの嗜好性の変化、またはメーカー・ブランド間のレディース市場に対する取り組み方や考え方の変化というものが手に取るように分かってとても興味深かったです。感想としては女性ゴルファーの「オトコマエ化」が進んでいるな、と。それらのデータを無料記事で公開してしまうのはちょっとアレなので、機会を見て有料記事で公開してみようか・・・・・などと考えております。
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