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108:鳴尾ゴルフ倶楽部

 こんな仕事をしていて言い難いのだけれど、私はゴルフ場のメンバーになりたいと思ったことは一度たりともない。

 一つのゴルフ場でプレーするよりも色んなゴルフ場に行ってプレーしたいし、HDCPを取得したいと思ったこともなく、ましてや競技に出て自分の腕前を試したいと思ったこともない。こと「やること」に関しては完全にアッチ側の人間であり、所謂「クラブ(倶楽部)ライフ」というものに魅力を感じたこともない。

 そんな私も「ああ、ここのゴルフ場はステキだなあ」と感じるゴルフ場がある。それが今日訪れた兵庫県川西市にある鳴尾ゴルフ倶楽部である。

100年の歴史を持つクラブハウス

 毎年11月3日にゴルフ場を一般開放するイベント「鳴尾ゴルフフェスタ」にお邪魔させて頂いて何年になるだろうか。同フェスタは一般社団法人である鳴尾ゴルフ倶楽部の公益事業として、主に地域住民への貢献を目的に開催されている。

 フットゴルフ、スナッグゴルフにディスクゴルフ、10番ホールの急斜面を利用した芝ゾリなど、ゴルフを知らない子供でも芝生の上で思い切り遊べるコンテンツが用意されている。

 ゴルフをやる人向けにはドライビングコンテストやニアピンコンテストも。今年のニアピンコンテストは GDOさんが「トップトレーサーレンジ」を持ち込んでいた。

 名門と言われるゴルフ場を子どもたちが駆け回り転げ回る姿は、何とも心温まる風景。

 

この催しはゴルフ場の従業員及びゴルフ場メンバーによって運営されているのだけれど、何年かお邪魔している中で従業員さんやメンバーさんと接する機会が増え、その中で生まれた様々なコミュニケーションの中で感じるのが、皆さん全て何というか「カッコいいオトナたち」なのである。


 ユーモアとセンスを併せ持ちながら、それでいて背筋がピン!としていると言えば理解して頂けるだろうか。「男が男に惚れる」という言葉があるけれど、そんな人達が集まっている感じ。

 冒頭で述べたように私はゴルフ場のメンバーシップには興味がないのだけれど、毎年鳴尾ゴルフ倶楽部にお邪魔すると「ああいいなぁ」と純粋に思ってしまう。「名門ゴルフ場が書き入れ時に市民に解放する」というイベントを取材に行くというよりも、もしかしたら「ステキなゴルフ場のステキな従業員やメンバーさん達と接することで、自分自身もそこの“サブメンバー“にでもなったような感覚」を体験しに行っているのかもしれない。

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