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119:日本人のサムライ&フロンティアスピリッツを見た(in岡山)

 話は今年一月に米フロリダで開催されたPGAマーチャンダイジングショーに遡る。

 私とは別グループで訪れていたクラブフィッターの鹿又さんから「三石さん、面白いブースが日本から出展してるんだけど、見た?」と言われたのがキッカケ。

 何でも、岡山県にある畳メーカーさんが「裸足で使用することで飛距離アップを実現する“畳マット」を出展しているとのこと。

 鹿又さんの話を聞いた段階では自分の頭の中に?マークが3つくらいついてたんだけれど、先ずはブースに行ってみようということでブースを訪れると、岡山県倉敷市にある畳メーカー株式会社大島屋の大島社長が応対してくれた。

PGAショーの大島屋ブース

 商品について極めて簡単に説明すると「畳で出来たマットの上に裸足で立ちスイングをすると、足の指を有効的に活用したスイングが可能となり飛距離アップと方向性向上が実現できる」というもの。

 ゴルフの飛距離アップやスイング再現性向上をサポートするための理論やツールはデジタル技術の独壇場と言っても過言ではない環境の中で、日本の畳メーカーがそれとは対局にあるロジックでPGAショーに乗り込んできた、という点に自分はめちゃくちゃ感銘を受けた。

 それだけではなく、大島社長自身全くゴルフビジネスの知識も何もない中で「アメリカが世界最大のゴルフ大国だから」という理由で日本のゴルフビジネス展開をすっ飛ばしていきなりPGAショーの出展を決めちゃうところの、ある種のクレイジーさというかフロンティアスピリットに深い尊敬の念を抱いてしまったのである。

 久しぶりに「サムライ」を見たような。

 何とか日本市場での認知向上のお手伝いができないか?と思い続けていたものの具体的な動きが取れず約半年が過ぎてしまったところに、普段からお付き合いのある岡山県のプロショップ「プロツアースポーツ」草野社長と同行する機会があり、本日お邪魔させて頂いた。

右が大島社長、左は甥っ子の大島企画担当

 実際に草野社長にも体感頂いた。私はレフティなのでショット自体はできなかったけれど、裸足になりマットの上でスイングすると「自分の下半身の使い方」が靴を履いている時よりも20倍くらい可視化されるイメージ。

ヤクルト村上選手も愛用しているとか
マットは折り畳んでキャディバッグの背袋に収納可能 

 性能自体はここでどんなに説いても伝わらないと思うので割愛するけれど、何よりも自分は大島社長の「わからないが故のチャレンジ精神」にすっかり共感してしまったので、自分の持っている産業内のネットワークを駆使して認知向上のお手伝いを可能な限りしていこうと思う。

 やり方は色々あると思うけれど、まずはティーチングプロやインストラクターの方々に自身のスクールやレッスンで使って頂ける機会を創出してゆきたいと思う。そこからのフィードバックを大島屋さんとも共有しながらアップデートしてゆければ。

 こうしたチャレンジが(報われるかどうかはさておき)正当に評価される業界であって欲しいと心から思う。

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