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【113:ジャパンゴルフフェア2024】

今年も3日間フル参戦してきました。

1日目は恒例?の日本ゴルフ用品協会様主催のセミナーを開催させていただく。

今回のセミナーは2部構成にて組み立ててみた。

第一部は「コロナによるゴルフ産業構造変化」について。同じ内容を昨年もお話させて頂いたが、今回はそこから1年経過して何がどのように変わったのかを定量的かつ客観的に話することに努めた(つもり)。


第二部は「ゴルフ資産を活用した地域創生ケーススタディ」というテーマにて、長崎県五島市役所観光推進課磯沖さんをお招きしてのパネルディスカッションを開催。モデレーターはアナウンサーの山本潤さん。

用品産業構造変化を中心に定量的に可視化したこと、それにより産業全体にどのようか「歪み」が生じているのかを問題提起できたことは、今後の持続的な産業活性化実現に向けた一助にはなるのかな、と。

また五島市様との取り組みについては、五島の魅力と可能性を業界関係者と共有できて一応の目的は果たせたのではないかと思っている。セミナー終了後一部受講者から「三石さんが五島五島ってなんで言ってるのか分からなかったけど、聴いてみて理解出来た」と仰って頂けたこと、「自分も是非五島に行ってみたい」と仰って頂けたのは何より嬉しかった。また五島市の磯沖さんを多くの業界関係者にお繋ぎできたこと、それにより次年度事業の更なるステップアップに向けた礎が築けたことも大きな収穫の一つとなった。

そして1日目の夜は、私が「アドバイザー」という立場でお手伝いしているゴルフ経営青年部会(ゴルフ練習場の次世代経営者による任意団体)の第9回総会に出席。

マクロ視点では減少基調が続く国内ゴルフ練習場数だけれど、これからの10年先のゴルフ産業を担う経営者たちの若いエネルギーを肌で感じることができる機会にお招き頂けるのはとても有り難いこと。

そんな感じで1日目は終わり、会場を回ることはできなかった。ということで土日の2日をかけて関係者の皆様に挨拶したりミーティングをこなしながら会場内を徘徊して感じたこと。一言で表現するならば

▪️プレーヤー(出展者)、来場者共にシフトチェンジが起きている

ということ。具体的には、

コロナバブルによりゴルフ産業外からの参入企業が増えたことにより「若返り」と「多様化」が促進された

→ コロナによる新規ゴルファー増加がそれを後押しした(新たな財やサービスが出現したことで、新規参入者や休眠復活組のゴルフ継続率が向上、それらゴルファーが新しいゴルファーを誘う、新規参入者がゴルフを楽しむ姿を見て能動的にゴルフを始める人が増える)

→ 産業側とユーザー側の「新陳代謝」が促進されたことにより、業界に新たな「活気」が生まれる

という産業の持続的な発展には欠かすことのできない「好循環」が持続している、ということを昨年以上に強く感じた次第。

自分がゴルフ産業に関わってから30年以上が経過しているけれど、これまで似たような産業発展のチャンスを何度か掴んでいながらもそれを持続させることができなかったこの業界。自分自身もことあるごとに「持続的な産業発展の“仕組化“が必要」と説いてきたけれど、今回のフェアで「その素地は出来上がったのかな」と感じた。勿論100点満点ではないのだけれど。換言するならば

「エンジンキーを回してもエンジンが掛からなかったクルマに、コロナという点火剤が加わったことにエンジンは掛かった」

というのが足元の産業構造なのではないかと。

(違う見方をするならば、これまでの産業活性化策と言われるものは「エンジンが掛からないクルマにハイオクのガソリンをひたすらぶっ込む」かのようなものだったのかもしれない、と反省の念も抱きつつ感じたりした)

で、やっとエンジンが掛かったクルマに今後必要なのは何なのか、という話。

ザックリいえば「誰が、どうやってエンジンを吹かし続けてゆくのか」を仕組化することが必要ですよね、ということ。

コロナという思いがけぬ追い風を受けてステップアップを果たしたゴルフ産業。自分自身の立ち位置や問題解決意識のようなものも、それに合わせて変化させなければいけないんだな、ということを強く感じた今回のフェアだった。少なくともこれまでのように「業界を変えていかなければならないんだああ!」という余計なお世話的な使命感を以て業界を鼓舞してゆく必要性はなくなってきたのかな、という感じ。自分自身もシフトチェンジしていかなければならないというか、これまで自分や自分の仲間たちが試行錯誤してきたゴルフの多様性実現(ワーケーションやらキャンプやら大学講義やら、そして今回の地方創生やら)がいよいよ結びつき始めたのかな、という確かな感覚を持ち始めている。

そうした構造変化に連動して「ジャパンゴルフフェア」というお祭り自体も変化させてゆく必要性も感じたけれど、その話はまたおいおい記してゆきたいと思う。

主催者のみなさま、出展企業のみなさま、3日間本当にお疲れ様でした。

そして会場に足をお運び頂いた来場者のみなさまに対し、業界の末席で禄を喰んでいる1人として厚く御礼申し上げます。

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