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UXデザイナーの4月の読書記録

今年度の目標として「視野を広げる」を掲げており、実現のために毎月最低でもデザイナーの思考が分かる本を2冊、一般教養(という名の興味がある分野)に関する本を1冊読むことにしています。
まずこの4月はUXデザイナーたちに教えてもらったおすすめや、オフィスに置いてあるものなどから読み始めました。


アウトプットのスイッチ(水野学さん)

good design company代表取締役である水野さんの著書。
もともとデザインの出ではない私は前職にて、デザインはセンスではなく知識だと感じながら日々UXデザイナーとして踠いていました。そんな中、現職のUXデザイナー仲間に勧められて読んだ「センスは知識から始まる」の中で、自分がふんわり思っていたことが水野さんの本の中で言語化されていることに共感し、さらに考えや視点を知りたく、今月はこの著書を読み始めました。

アウトプットのクオリティを上げるためには、クライアントの思いや背景(他の著書では「大義」とも表現されていた)を丁寧に汲み取り、整理することが重要であること。実務でも実践していきたいところです。
また生物学者の福岡伸一さんとの対談もとても読み応えがあり、生物学的なユーザーの行動・心理も学んでみたいと思いました。

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?(山口周さん)

こちらは上司UXデザイナーに「美意識、大事なんだよ」とオススメされた著書。

タイトルの通り、なぜ今の時代に「美意識」を鍛えるべきなのか、という要素をとても丁寧に描かれています。
個人的には本書でも第4章にて「美しいと感じると前頭葉のひとつである内側眼窩前頭皮質の血液量が増加する」「内側眼窩前頭皮質は意思決定の中枢に関わる部分」など美意識の訓練がエリートたちに必要な意思決定に影響することが科学的に説明されていたのが印象に残っています。脳の作りにも興味があるのでいつか関連著書を読んでみたい。

マンガみたいにすらすら読める哲学入門(蔭山克秀さん)

こちらは代々木ゼミナールの講師である蔭山先生の著書。話し言葉での文章や多くのイラストなど、とてもフランクに書かれていて授業を聞いているようにすっと入ってきて面白かったです。

上で紹介した「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか?」にて、欧州では、論理的にシロクロはっきりできないものに対しては個人の美意識、真・善・美に頼るしかない、という考えのもと「哲学」が必修科目として設置されていることもあると紹介されています。答えのないものに対して考える力がVUCAの時代で決断していくための重要なスキルになっているのです。

哲学も歴史を辿れば、哲学者たちが事象に対して当たり前のものと思わずに考え続けたゆえに生まれた思想であることから、どの時代にも必要な力だと感じました。
本書にもあった通り「悩む姿こそ、唯一理性を持つ人間の楽しむべきもの」としていろんなものに目を向けていきたいです。


月末には水野さんと山口さんの著書をいくつか購入したので、5月はお二人を中心に読み進められればと思います。

また、今回は書こう書こうと思いながらもなかなか手が進まずだったところ、ジオさんのツイートのおかげでなんとかGWに滑り込み投稿できました…!
企画ありがとうございました!


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