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3月9日

2023年3月9日
私は約5年間過ごした、大好きな大好きな宮崎を離れて、地元の北九州に戻ってきた。

2018年4月1日
車に必要な荷物だけを積み込んで、私は母と一緒に北九州から宮崎へと移動した。
福岡の志望校に落ちた私は、せめて九州内で行ける国公立の大学を探し、たまたま担任の先生にお勧めされた宮崎の大学に行くこととなった。
だから、宮崎なんて行きたいと思ったこともなければ、自分がこれから5年間も住むことになるなんて、想像したこともなかった。
むしろ、ふてくされていた。
これまで家事もろくに手伝ったことがなく、料理もできない私が一人暮らしをする、という不安しかない状況。
そして特別行きたくもない、縁もゆかりもない宮崎の大学にこれから4年間も通わなくてならないという事実。
すべては志望校に受かることができなかった私に原因があるのに、
親に八つ当たりをしたり、ふてくされた態度をとっていた。
今振り返ると未熟すぎるし、本当に親に申し訳ない。


でも5年間宮崎に住んだ今、
私は宮崎が大大大好きになった。
(厳密に言うと、留学で1年家を空けていたから4年間)

すごく暖かな気候
ゆっくりで独特な宮崎の人のイントネーション
チキン南蛮や地鶏など美味しい食べ物
ゆっくりとした時間が流れるカフェ
お花畑、海、山などたくさんの自然
とっても優しい近所のおじちゃん

すべてが恋しいし、愛しい
宮崎に行ったから出会えた人々
宮崎に行ったからできたこと
宮崎に行ったから起こった出来事
すべてに感謝したい

多分、いや絶対
もし今過去に戻れるとして、
高校3年生の頃の自分に戻ったら、私は迷うことなく、
私が通った宮崎の大学を第一志望とする。

こう言い切れることって、すごく幸せなことだと思う。
「選択したことを正解にする」
が実現できた証。

私の場合は仕方なく選択した形だけど、結果今とても幸せで、
大学生活を振り返るだけで心が温かくなる思い出がたくさんあって、
もうすぐその大学を卒業するということにとても寂しい気持ちを抱いている。
本当に、本当に寂しい。
けど、それは同時に、とても幸せだったということ。
そんな経験ができて私はとても嬉しいし、
4月から社会人で、辛い思いをしても、その温かな思い出があるだけで私はどこまでも頑張れる気がする。


よし。
卒業式まであと約2週間。
宮崎の友達に胸張って会えるように、自分磨きと勉強頑張ろう。

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