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知らん間に夏終わりそう

大人になると、なんだかわからんうちにひとつの季節が過ぎ去って行ってしまう。若い頃との、この時間感覚の差はなんだろう。

思うに、若い頃はしんどいので時間そのものがなんか長い。ひとつひとつの思い出にも、血が通っているような気がする。でも、そういう感想をもって昔を思い返せるなら、今しょうもなかったとしても、まあ良かったんではないかとか思う。

なんでこんなこと思ったかというと、「THE FIRST SLAM DUNK」の復活上映を見に行ったからだ。もー、めちゃくちゃ良かった。

漫画を読んでいた人はキャラ達の背景をすでに知ってるので胸熱だし、新たなストーリーが明かされるのもまた良かった。なにより、試合の臨場感よ。応援上映だったら叫べたのに。

フィクションだとしても、彼らの青春に立ち会えたことに感動してしまった。

そしてその後、自分の青春も自ずと思い出してしまう。
地味な帰宅部だし、格別良いことがあったわけでもない。友達が好きな男とくっついて衝撃を受けたり、田舎のパーマ屋で雷さんヘアにされたり…なんだこの思い出。

でも一生懸命だったよなー。いろんなことに感動したり、好きなものもたくさんあった。
切りたての果実のようなみずみずしい頃が、私にもあったのだ。

今は毎日なんかしょうもないな、と思ってるけど、いやいや、やる気だせよ。そこそこでいいとか思ってるから、しょうもないんだろ。と、つっこむ声がする。

熱中できるものが見つからないんじゃなくて、火をつけなくなってるだけなのかもな、と思った。まあ、全力投球できる体力や気力が目減りしてるのはあるけど。

知らん間に夏終わる前になんかしようかな。

[写真は、なんにもない机の引き出しをあけて見る、ていう、尾崎放哉の句を消しゴムはんこで彫ったものです。苦労したわ〜]

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