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【幸福な社員と不幸な社員】

人間には2つのタイプが存在します。
自分は幸せだと感じるタイプと、自分は不幸だと感じるタイプの人です。


何であの人はいつも楽しそうで、いつも幸せそうなのだろう。
かたや、なぜあの人はいつも不満ばかり言って、イライラし、落ち込んでばかりなのだろう。

この違いの要因は何でしょうか?

その問いに答えはないにしろ、一つ言えることは


「感謝」と「幸福感」

には密接な関わりがあるということです。


近年、この幸福感は【well-being】と呼ばれています。
Well-being経営の実現を掲げている企業様も多いです。

そこで、鍵となるのが「感謝」なのです。

「感謝」を大切にしましょう。
このような行動方針を掲げている企業様は多いです。
しかし、なぜ感謝が大事なのかを明文化したものを私はあまり見たことがありません。


改めてなぜ、感謝が大事なのか?


ポジティブ心理学でも有名なSeligman氏の研究によると、今まで感謝出来なかった人に向かって感謝の手紙を書いてもらい、その手紙をその相手のところまで持っていき、その人の前で読むという活動をしてもらったところ、実験対象者ではない人たちに比べて「幸福感」が増し、抑うつが減り、「1ヶ月経っても、何だか自分は幸せだ」と思えたそうです。しかし、6ヶ月経つと大体戻ってしまったそうです。
(類似実験でもほぼ同じ結果)


実験結果からすると、感謝をすると、well-being(幸福感)は増し、
心拍数は穏やかになり、リラックス脳へと変化することも分かりました。

逆に、感謝するどころか、皮肉、や否定批判、不満、愚痴、悪口ばかり言う人、いつも被害者になる人は、自ら脳の神経細胞を壊し、重要な器官である海馬を萎縮させ、破滅に向かいます。

自ら不幸を選んでいる社員と言えるでしょう。


上記の実験方法とは少し違いますが、
私が実施する研修の中にも「他己紹介」というものがあります。
自分の周りの人の良いところや、感謝したことに対して色紙のように順番に書いていくというものです。
これを実施している時の空気はとても温かいものを感じます。中には涙する人もいます。
是非やってみてください。

最後に・・・


変化が速く、未来への不安やストレスがかかる時代の中で、
企業側として、社員に「自ら幸福感を感じる」ことが出来るための仕組みや取り組みが、今後の組織に必要なことであり、組織のあり方だと私は考えております。

治療院業界をはじめ、せっかく働いているのに、幸せを感じにくく、自ら社会的価値を下げ、自らを傷つけ、心を病んでしまうケースは多々あります。

急速な人口減少、採用難、若年層のメンタル不調者の増加、離職率の増加、就業困難、貧困率の増加・・・


これらの悪循環を断ち切ることに焦点を当てることこそ、企業側の使命なのではないでしょうか。


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