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おばあちゃんから教わった自己肯定感
子どもの頃、私の母方の祖母は、たまーーーに家に遊びに来て、時々、挨拶をきちんとしなさい、など、小言をを言っていました。
私は、子ども心に、ちょっと嫌だったんです。
だけど、祖母からは教わったことの中で今でも覚えている、好きな話があります。
祖母のお父さん、つまり私のひいおじいさんは、とってもえらい方だったそうで
ひいおじいさんは慶応義塾大学で福沢諭吉の散歩のお供をしていた、とか
ひいおじいさんの遺産で祖母は世界旅行に行った、とか
娘時代の祖母は、ひいおじいさんのコネで当時の総理大臣の椅子に座らせてもらったとか。
また、父方の祖父は、日露戦争の軍医中将だったとかで、そんなひいおじいさんたちの話は、自分に自信がなく、人とのコミュニケーションもうまくできず、自己嫌悪によく陥っていた幼い私には、想像もつかない世界でした。
その祖母が言っていたんです。
「あんたはそういう立派な方々の子孫なんだよ。誇りを持っていい。自信を持ちなさい。」と。
言葉は忘れたけど、そんな感じの内容でした。
可愛いわけでもなく、お金持ちでもなく、人気者でもなく、とっても賢いわけでもなく、ましてやおもしろくもなく、本当におとなしく存在感のなかった私には、うれしい言葉だったんです
アイデンティティがまだあやふやな小学生の私には、ちょっと自信につながる言葉でした。
祖母は8年前に96歳で亡くなりましたが、今でもその言葉とこの写真は覚えています。
そして3年前、私の姉がなくなった時に思ったこと。
私のお葬式では、
『河本さんって、人生全うしたよね!』
と、言われるような生き方をしよう。
今すぐ死んでも、100歳まで生きても、最後には『全うして生きた』と言える人生を送っていこう!
と決めました。
家族にはたくさん教えられますね。
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