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【漫画】なぜか気になって大人になってから探して買ってしまった話【短編から長編まで】

 子どもの頃、多分雑誌で読んだりしたのかしら?断片的に覚えていたりして、その少ないヒントでなんとか探して買ってしまった本があります。買ってから【なんでこんなに気になってたんだろう?】ってのもあったりしますけど(笑)、【あぁ、こんな話だったんだ~】と改めて感動したり、びっくりしたり・・・。そんな作品について書きたいと思います。

 ※だいたい完結してる作品なので勢いでネタバレしてしまってると思います。気になる方、嫌な方はご注意ください。見出し部分敬称略。

 

1.紅い牙 柴田昌弘

 何で、どこで(家だった気はします)読んだかうっすらとしか記憶がないのですが、少年漫画とも違う・・・でも当時そんなになかったと思う(私が知らなかった)SFの話だったことが印象にありました。
 ちょっと違うかもですが、作者の違う作品かも?短編でこれまたSF要素有りの怖い話だったりを読んだのが先か、とにかくこの【作者の絵】がすごく焼き付きました。

 大人になって中古ですが手にすることができました。結構あったのね~なんて思いつつ、そして子どもの頃に読んだことのあるエピソードや短編も収録されてたり(収録されてない作品もあって残念ではありますが)。もちろんエンディングは知りません。事前にネタバレを踏まないように注意して読みました・・・。え!?←感想。

 手にしたのが【文庫サイズ】だったこともあるのですが、書き込みがすごい(絵も文章も)。なかなか難しい表現、用語もあって理解は難しかったです。特に終盤になると益々その傾向は増しました。

 これ、読んだ人はわかると思うんですけど・・・。今でこそ、【バッドエンド】【鬱エンディング】なんて作品多くありますが、自分が子供の頃はそういった作品少なかったと思います。そもそも、子供向けではなかったかもしれませんけど・・・。とにかく、【主要人物、それまで苦楽を共にした人物】が次々と倒れていきます。最終決戦と言える場面で、一気に【え?その人も!?】なんて・・・。

 主人公のランは生き残りますが、失った命(大切な人達)のことを思うと、ランに達成感や笑顔はありません。黙って姿を消してしまいます。

 そして作者のあとがきにもありましたが、当時リアルタイムで作品を追ってきたファンから相当あったようです・・・。特に、【バードの選択】です。これ、大人になった自分でも理解ができませんでした。その場面をランが目の当たりにしていなかったにせよ、別の女(ソネット、ソネットはバードが好き?)と共に抱き合って死んでいかれたら・・・。

 この描写はすごく嫌いでした。女心と言いますかねぇ・・・。すごく、ポカーンと、なんか気持ちの整理がつかないと言うか感情が追いつかない?【よかった】なんて全く思わない。(悪の企みを阻止したって面だけで言えば良かったのだけれど)

 どちらかと言えば、【主人公ランの物語】という見方をすれば、うーん・・・【バッドエンド】なんでしょうけど・・・。(バードを始め、大切な人がたくさん犠牲となったから。)なんだろう?【誰も勝者がいない、誰も幸せではない】でしょうか?

 ・・・漫画でもこんな辛い理不尽な世界を?と思ったものです。この作者さんはこんな作風なのかしら?!と、思わず調べてしまいました(笑)。あらやだ、私が住む県のご出身ではありませんか!そこはビックリ。

 この作品だけでめちゃめちゃ書いてしまったので、ここまで。読んで後悔したかと言えばそうは思いません(散々文句言って???)。こういうエンディングを描くことに周囲の反対もあったのかもしれない。それでもこのエンディングを描ききった作者さんの芯の強さ?その【唯一無二】の作品を読めたことは、記憶に深く刻まれました。


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