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ふと訪れる豊かな時間

今朝、結構な量のアイロンがけをしていた時のこと。

空調の効いた部屋でSporifyのプレイリストでお気に入りの音楽を延々かけながら、シャツやセーターのシワをのばしていく。

そのとき、ふと幸せに包まれた。

シワがつかないようアイロン台の上で生地を手で撫でるように伸ばす。
そしてその上を温めたアイロンを滑らすと、熱と蒸気と重みでシワが伸びていく。生地が本来の風合いを取り戻す。とても気持ちがいい。

そのものの持つ本来の良さを引き出す。

これは楽しいこと。

無心にシワを伸ばす、珈琲を淹れる、整理整頓(追っついてないけど苦笑)…など。

服、珈琲やお茶、空間、人。

その対象が何であれ、状態を整えて本来の良さを引き出すことが好きらしい。

いや、これは個人的な嗜好というよりきっと誰でもそうなんだろう。本当は。

忙しすぎたり、気を奪われてしまう事が少なくなれば誰もがそれに気づくだろう。


このところ、
NHKの「100分de名著」でミヒャエル・エンデの「モモ」が取り上げられてるのを見たり、


都会を脱出し2年間かけてログハウスを建てたカナダ男性の映像を見ていると、


幸福は何かを成し遂げた成果から得られるのではなく、その過程から得られる
ことをあらためて実感する。

コロナ禍で成果を追うことの中断を余儀なくされ、できることを丁寧に行うしかなくなった人も多いだろう。

世の中を見渡すと、強制的に成果偏重主義から過程重視へと移行させられたかのようにもみえる。

意識変革はもう始まっている。
変化の途上ではまだまだこれから大変なことや混乱はあるだろうが、もう大きく転がりだしたこの変化が止まることはないだろう。


成果を偏重して過程を疎かにすると人生の豊かな時間が損なわれる。
成果に向けて過程が自然に展開するようにそれぞれの性質を引き出そうとすることで、豊かな時間が訪れる。

言い方を変えれば、一つひとつを丁寧に行う意識が豊かな時間を生む、と言ってもいいかもしれない。

これからも幸福で豊かな時間が訪れる在り方を研究し、仕事やこのような発信を通じて社会に還元していきたいものです。

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