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こっぱみじんの先入観とさくらんぼ

毎年この時期になると、
奥さんの実家@山形県鶴岡市のお義母さんからさくらんぼが送られてきます。

可愛くて甘くて少し酸っぱくて宝石のようです。
さくらんぼと苺と桃はいつも気分がアガります。

山形といえば東北地方。

僕は関西の大阪出身で、両親も山口出身なので東北地方に縁がありませんでした。そして、なぜだか暗い重苦しいイメージを持っていました。

なんでしょうね?
雪国、辛抱強い、口数が少ない、「おしん」が創り上げたイメージだったんでしょうか。

そんな僕が初めて東北に足を踏み入れたのは、もう20数年前。
山形県は日本海側の庄内地方、鶴岡でした。

空気が美味しく、きれいな川が流れ、米どころ庄内平野に広がる水田がきらめき、遠くには鳥海山、手前には月山が見えますあ。海の幸・山の幸があり、山菜は絶品でした。温泉もあちこちに湧き、水も美味しい。なんて豊かだ!と思いました。

自然だけでなく、日本海は江戸時代から明治にかけて北前船(きたまえぶね)が往来していた頃の物流の大動脈で、鶴岡の隣の酒田市は文化的にも大いに繁栄していたようです。

その後も、秋田、青森、岩手、宮城、福島に足を運ぶ機会がありましたが、そのたびに先入観が崩れていきました。青森や仙台に初めて訪れた時は、その明るさや爽やかさで、かつての暗く重苦しいイメージは木っ端微塵に砕かれたのでした。

今思えば、かつてのイメージってなんだったのか、本当に理解に苦しみます。

先入観って怖いですね。

自分が先入観を持っていることを知っておいて、なにごともありのままに見たいものですね。

人の話が聞けるようになるし、誤解による行き違いも減るし、少し生きやすくなった気がします。何より世界が広がったし楽しみが増えました。

思い返していたら東北を旅したくなりました。
鳥海山にまた登りたいな‥。

思いを馳せながらさくらんぼをいただきます。

そうそう、昨日は白神山地の水が届いたのでした。
そして、今日は知る人ぞ知る、鶴岡の名店「コフィア」から珈琲豆が届きます。

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気づけば生活に東北の恵みがたっぷりのわが家になっているのでした。

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