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パーキンソン病椅子からの立ち上がりのワンポイント 第10話

みなさんこんにちは!PD Cafeの理学療法士の小川順也です。
パーキンソン病と診断された方のご家族が読んで欲しい運動の話第10話になります!3日に一回記事を出すぞー!と意気込んでいたのですが、1週間立っていました><

私は、2015年まで国立精神・神経医療研究センター病院に勤めていました。中国にも講演会に行かせて頂いたり、ロボットスーツHALの治験に関わったりと本当に素敵な経験をさせてもらいました。そこに就職していなかったら今の私はなかったと思います。

そんなこんなで病院を辞めてからはPD Cafeの活動に注力していて、ここ2~3年は本当にパーキンソン病の方しか運動指導していないので四六時中パーキンソン病のことを考えています。

僕よりもパーキンソン病のことを考えて接している理学療法士は日本にはいないんじゃないのかなーとも最近思ったりします。笑

そして!ついに!ついに!本を出版します!
「パーキンソン病と診断されたら最初に読む運動の本」です。今日ご紹介する立ち上がりに関してもこの本に載っているので是非是非!手にとって下さい。アマゾンでも購入出来ます。

そしてそして、6月にPD Cafe のオンラインショップがオープンしましたー!こちらのオンラインショップでは、運動とボイストレーニングのDVDを販売しています。DVDのご紹介は別の機会にしたいと思います。私たちスタッフが着用しているTシャツも販売しています。そして、運動やボイスなどのDVDと本がセットになったギフトセットもありますので、ご家族へプレゼントして運動頑張ってもらおう!というのにおすすめです♫

という宣伝を挟みつつ、本題に入りたいと思います。本日のテーマは椅子からの立ち上がりです。前回ご紹介したのは歩行でした。歩行の悩みも多いのですが、椅子から立ち上がれないという悩みもなかなか多いのです。

歩行のワンポイントはこちら

外食に行ったり、バスや電車に乗ったりした時に、なかなか立ち上がれないという経験はありませんか?どうやって手伝ったりいのかなー?手伝わない方がいいのかな?なんて記憶はありませんか?

立ち上がりにも基本動作があります。

① 正しい姿勢で座る
② お辞儀する
③ お尻を浮かせる
④ 体を伸ばす
⑤ 安定して立つ

という流れです。この流れについて説明している動画がこちらです。

この流れの中で、だいたい①と②が出来ていない場合が多いのです。

① 正しい姿勢で座るに関しては、骨盤が後ろに倒れていて、背も足りに寄りかかっている状態だったり、足が膝より前に伸びていたりします。そうすると立ち上がる時に、重心が後ろに残ってしまって立とうとしても後ろへドッスンという形に座ってしまいます。

この場合は、足を膝よりも後ろに引いて座る。猫背ではなくて背筋を伸ばした状態で座ることをお伝えしましょう。

② お辞儀をするに関しては、立ち上がる際は両足に自身の重心を収めて行かなければなりません。お辞儀をすることで重心を移動して行くのですが、パーキンソン病の方の立ち上がりが苦手になっている方を見ると、あまりお辞儀をしないで立とうとする方が多いのです。この場合は、お辞儀をすることを促すように声かけをするか背中を少し前へ押してもらえると意識が出来るのでスムーズに立ち上がれます。

こうしたちょっとの工夫で立ち上がりは劇的に楽になりますのでぜひ実践してみてくださいね♫

立ち上がりに役立つ運動の動画があるのでそちらも参考にしてください♫

椅子からの立ち上がりに役立つ運動①

椅子からの立ち上がりに役立つ運動②

椅子からの立ち上がりに役立つ運動③

この3つの動画を見て立ち上がりを練習しましょう♫

無理やりなやり方で立ち上がりを続けていると、膝や腰の痛みに繋がりますので、この立ち上がりはとっても大事です!

なぜこのような記事を書いているのかは下記をご参照ください

以上です!

ご相談やお問い合わせは

こちらからお願いします。パーソナルトレーニングやオンラインでの運動教室も開催中です♫

PD Cafe
小川順也


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