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37 「楽しさ」の正体

先日、多くの実践を発信している有名な先生方が主催となった『"Have  Fun" From HOKKAIDO 』というセミナーに参加しました。

はじめに、道徳の模擬授業×3 に参加しました。
喜多川康さんの小説や漫画『天才バカボン』、映画『wonderー君は太陽ー』などを題材として扱い、授業をしていました。

・参加者の心を一瞬で惹きつけるスライド・話し方

・「笑い」→「感動」へと流れる授業構成

・精選された発問、繰り返す度にその捉え方が変わる発問

自分の道徳授業とは何だったのかと思い知らされた模擬授業でした。

もちろん、普段の授業でいつも教科書外の題材を扱うことは難しいです。(授業された先生方は、当たり前のようにそれを実践しているのかもしれませんが…)

ただ、日々の道徳授業を大きく見直すきっかけにはなりました。

また、道徳授業だけでなく、すべての教育活動を通して、子どもの「心を豊かにする」「心を育てる」教育というものをしていこうと思いました。

「相互理解」「思いやり」「助け合い」「夢」「家族愛」

一つ一つの道徳的価値観について、自分の言葉で語ることができる教師になりたいと思いました。

まずは、自分自身の「心を豊かにする」

そのためには、これまで以上にたくさんの本を読み、新しい経験をして、様々な人たちに出会い、自分の中の「学び」を積み重ねていくことが大切です。


今回、主催者として、模擬授業やクロストークしていただいた渡辺道治さんが、次のような言葉を伝えていました。



「楽しい」と「楽しむ」はたった一文字しか違いません。
ただ、その意味には大きな違いがあります。

「楽しい」とは、人からしてもらう受動的な「楽しさ」です。

あの先生の授業は楽しい。この教科は楽しい。この遊びは楽しい。

そして、これは逆のことも言えます。

あの先生の授業はつまらない。この教科はつまらない。この遊びはつまらない。

こうやって、「楽しいかどうか」で判断するようになると、どのようなことが起きるでしょう。

人のせいにするようになります。

与えられたものが、自分にとって「良い」か「悪い」かで判断すると、与えられたものに責任がいきます。


だから、私は、「楽しむ」ということを大事にしようと子どもたちに伝えています。

「楽しむ」とは、自分から掴み取る主体的な「楽しさ」です。

「どうすれば授業を楽しめるかな?」「どこがこの教科の楽しいなんだろう?」「どうやったらもっとこの遊びを楽しめるかな?」

このように自分から「楽しもう」とする心を育てていければと思います。


このことは、『足並みバイアス』の本でも書かれています。

「楽しさ」とは、人から与えられるものではなく、自分から見つけ出すもの。

こういった考え方の大切さを渡辺先生のお話から学びました。


この続きは、次回のnoteで。



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