月とシャボン玉

【『理由なき噛みつき』の理由】

Smile Family Letter💝  vol.189

家族に笑顔と輝きを✨

親と子どもの未来を育む『親の学校』

見岳 亮一郎(たけちゃん)です😊

子ども達はその可愛い姿や言動から、たくさんの『大切なこと』を教えてくれます。

さてさて、今日はどんな物語となるのでしょうか😌💖

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1歳10ヶ月の自由人、A君。

少し前のお昼ご飯の前の事です。
A君は1歳クラスの子たちと一緒に座っていました。

2歳2ヶ月のBちゃんが机の上に手を出していると、
目の前に座るA君はその伸ばした手を取りました。

そしてB君はそのAちゃんの手を…

カプッ

突然噛みつきました
ケンカの様子もなく、突然でした。

僕はすぐに駆けつけました。

Bちゃんは大泣き、右の人差し指の付け根あたりに、前歯の跡が2つくっきりとついていました

たけ「痛かったね、びっくりしたね」
とBちゃんに声をかけ、手を流水で冷やしにいきました。

手を冷やしながら、A君がなんで噛み付いたのか、どう声をかけようかなど考えていました。

A君が噛みついたのは初めてでした。
噛み付く前のA君の表情は、何か考えている真剣な表情でした。
じっとBちゃんの手を見つめていて、そっと手をとり、おもむろにカプッとしたのです。


机に戻ると、A君は心配そうな、バツの悪そうな顔でじっと座って待っていました。

たけ「噛んだら、痛いんだね」

A君は特に何も言わず、こくっと1度頷きました。

 

そして、A君の噛みつきは、その1回限りでした。

 

実はその前の2週間ほど、何度かA君が他児に口元を近づける動作が見られており、担任の先生にもお伝えしていました。

僕は「ついに始まるのかなぁ」と少し心を引き締めていたのですが・・・

その後は、口を近づける動作すらも全く見られませんでした。


「決めつけない」

前の保育園で、すごく噛みつきが多い2歳児クラスがありました。
8人中4人が噛みつきをする子でした。

先生方もなんとかやめさせようと、「噛んだらダメでしょ!!」と必死に叱っていました。

僕は、それが嫌でした。

きっと、子どもだって「噛みつきたくて噛みついているわけではない」と思うのです。

何か理由があって、止められずに思わず噛んでしまうのだと思うのです。

だからA君が噛みついた理由を考えてみたのですが・・・

「噛んでみたかった」
のかな、と思います。

A君は何事も研究する探求心旺盛な子でした。

だれかを噛んでみることに、ためらいはあるものの好奇心が勝り、Bちゃんの手を噛んだんじゃないかと、僕は感じました。

”あ、他の子も、やっぱり噛んだら痛いんだ”

試してみて、結果が分かれば、A君に噛む「理由」がなくなります。

「噛むことは悪い事!」
「悪いことをしたと気は、しっかりと叱ることが大切!」

そう決めつけてしまうと、その裏に隠された子どもの気持ちが見えなくなってしまうのではないかと思います。

大人も同じだと思います。
理由も聞いてもらえず「それはダメだ」と言われると、嫌な気持ちになるのではないでしょうか。

ま、何はともあれ。
Bちゃんはかわいそうだったけど、また一つA君を知れた気がして、嬉しかったよ。

本当に、子どもたちって・・・いいなぁ(笑)

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PS.イラストは、アーティストのゆう君が描かれたものです。許可をいただき使わせていただいております。素敵な絵をありがとう‼️‼️

このイラストが気になる方は、僕かゆう君に声をおかけ下さい。

月とシャボン玉

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