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アイス
少しずつ食べるアイスが無情にも溶けてゆく様のような恋
業務用スーパーでやっすいアイスを買って、駐車場で食べた日があった。
私は溶けたアイスをぐびっと飲み込んで、バイクにまたがって待つあなたに駆け寄った。
あなたの肩に手をかけて、バイクにまたがる。
走り出したと同時に「アイス、おいしかったね。」と声を出した。
口を開けると、ひんやりとした風が喉を通る。私はこの瞬間に永遠と引きこもっていたいと思った。
逃したくない。忘れたくない。目を瞑ればいつでも再生できるように、この記憶は脳みそのわかりやすいところに置いておくのだ。なんてね。
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