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4月の音楽レク【朧月夜】

菜の花畠に入日(いりひ)薄れ 
見わたす山の端(は)霞ふかし
春風そよ吹く空を見れば 
夕月かかりてにほひ淡し

里わの火影(ほかげ)も森の色も 
田中の小路をたどる人も
蛙の鳴くねも鐘の音も 
さながら霞める朧月夜

なんとも美しいこの歌詞は高野辰之が作詞をしました。
高野は《ふるさと》《紅葉》など、他にもたくさんの小学唱歌を作詞しています。

歌詞を読むと風景が浮かんできます。
歌唱の後、みなさんで一緒に音読をしてみましょう。
たくさんの貴重なお話を聞くことができますよ。

今回ののテーマは「朧月夜」です。


『朧月夜』

高野辰之作詞 岡野貞一作曲 大正3年


『仲よし小道』

三苫やすし作詞 河村光陽作曲 昭和14年

2番に「なんなん菜の花 におう道」という歌詞があります。
「懐かしいなあ」「久しぶりに歌ったよ」「みよちゃん、私の友達にもいたよ」など 声が上がります。

ランドセルについてお聞きするのも楽しいですよ。
大正生まれのかたでもランドセルだった、という都会的な方もいれば、風呂敷につつんで行った、という方もいらっしゃいます。


『春の歌』 

野口雨情作詞 草川信作曲 昭和17年

《春の唄》は「ラララ 赤い花束車に積んで」というものもありますが、今回の《春の歌》は「桜の花の咲く頃は うららうららと日はうらら」のほうです。

3番に「畑に菜種の咲く頃は」という歌詞があります。
埼玉県では、菜種を栽培していたと語る方はたくさんいらっしゃいます。
稲刈りを済んだ田を起こして菜種の苗を植えるんだそうです。
裏作というのでしょうか。昭和30年代がその栽培のピークだったそうです。

http://miraikoro.3.pro.tok2.com/study/mekarauroko/nanohananituite02.htm

菜の花が咲き終わり、種ができると、茎から刈り取り、干しておくとカラカラに乾きます。
むしろの上にカラカラに乾いた菜種を並べ、上から足で踏んで種を落とすのだそうです。
ざでは滑ってしまうから、むしろがいいのだそうです。
種を収穫すると、油を作る人が種を買いにくるのだそうです。
貴重なお話を聞くことができました。

また、この時期雨の日が多いですが、これは「菜種梅雨」と言います。


『野崎小唄』

今中楓渓作詞 大村能章作曲 東海林太郎歌 昭和10年

1番に「どこを向いても菜の花盛り」という歌詞があります。
この歌はたいていの高齢者は知っています。
菜の花の時期には必ず歌いたい1曲です。


『ちょうちょう』

野村足秋作詞 スペイン民謡 明治14年

「ちょうちょう ちょうちょう 菜の葉にとまれ」
今さらですが、菜の葉だったのですね。

幼稚だと思われる方がいらっしゃるかも知れませんので、参考までにと言うことで歌詞を紹介するだけでもいいと思います。

職員にベルを持たせ、白板に階名を書いて、演奏をしてもらうのも楽しいです。


『祇園小唄』

長田幹彦作詞 佐々紅華作曲 藤本二三吉歌 昭和5年

1番が春の歌詞になっていて「月はおぼろに東山」という歌いだしになっています。
この歌もご存知の方は多いです。

舞子さんの話題で、男性に話しを聞くと、とても楽しい雰囲気になりますよ。
ニコリともしない男性が、舞妓さんの話で顔をくしゃくしゃにして笑われた時には、みんなすごく嬉しい気持ちになりました。


『花』

武鳥羽衣作詞 滝廉太郎作曲 明治33年

3番に「暮るればのぼる朧月」と言う歌詞があります。


『春風』(主人は冷たい土の中に)

スティーブン・フォスター作曲

色楽譜によるベル(トーンチャイム)の和音奏

楽器活動については会員登録の上「音楽療法のヒント!」をお読みください。

参考『港が見える丘』 

東辰三作詞作曲 平野愛子歌 昭和22年

「色あせた桜ただひとつ」という歌詞から、桜の終わり頃に歌いたい歌です。

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