「愛が伝わったね」と言われた3学期
私はかなり「先生」には恵まれてきた。
小学生・中学生・高校生・大学生、そして今に至るまで、数々の尊敬する先生方からたくさんのことを教えていただいた。
そんな先生方の存在が、紛れもない今のわたしをつくっている。
わたしの教育の土台となっている先生方について、今日は語ってみようと思う。
やっぱり優しい先生が好き
わたしは厳しい先生とはあまり縁がなかった。
怒られたこともほとんどない。
穏やかで、まるで友達のように温かく接してくれる先生が多かった。
問題児の男の子も「〇〇ちゃん」と愛のあるあだ名をつけて可愛がるI先生
班でいいことをしたら花丸を壁面の掲示に書き、それがたまる度にお楽しみ会を開いてくれたN先生
子供のいいところをいつも熱量高く語ってくれたR先生
子供の目線に腰をかがめて優しく話しかけるO先生
「あなたたちのことが、世界一好きだよ」とストレートに愛を伝えるS先生
ひいきしてくれる先生、本当にありがたい
放課後音楽室で個別バイオリンレッスン勝手に開催してくれたH先生
夏休み学校に呼んでこっそりドロップをくれたI先生
部活の帰りにからあげクンを奢ってくれたS先生
ピアノ伴奏のために、集会中は手袋はめて温かくしてね、と言ってくれたO先生
思い出すたびに、心がホッと温かくなる。
上記のような子どもとの関わりは今ではなかなかできないことだが、
まるで「わたし(たち)だけを見てくれている、愛してくれる」ような感覚って
今でも忘れられない。
自分を高めてくれる先生は貴重な存在
ダメなことはダメだときっぱり伝えきる、というよりは、
語ってくれるような先生
寄り添ってくれる先生が好きだった。
友達の愚痴を否定することなく聞き、でもこうなんじゃない、とわたしが見えない視点から話をしてくれたT先生
あなたの態度はこうだから良くない、と冷静に語ってくれたH先生
なんでもかんでも例えて、こうするべきだと分かりやすく伝えてくれたO先生
だからわたしは愛が一番だと思う
小学校教員という立場は、学習面のみならず、生活面や規律など、
子供達を育てる、教える、という側面が大きい。
しかし、いずれ子供達は学習できるようになるし、
自分の良くないところに気づいて直そうと思える時が来ると思っている。
だから、わたしのポリシーとして
子供を「育てる」ことではなく、「愛する」ことに重きを置いている
「愛」は、いつまでも残り続ける。
そしてその証拠に、わたしは、たくさんの先生方から受けた「愛」を土台に
今頑張ろう、と思えている。
校長先生から、「愛が伝わったね」と言われた3学期
学校一荒れている学年を持ち、そんな子供たちとも別れの時期が近づいた。
毎月開かれている学年ケース会議中に、教務主任からこう言われた。
「Aya先生の愛が子供達に伝わったんだよ」
ケース会議が終わった時、校長先生に校長室に残るように呼び出された。
「さっき〇〇先生も言っていたけど、Aya先生の愛が子供達に伝わったんだと私も思っている、良く頑張ったね。」
もちろんまだまだやんちゃな子供達だが、少し状況も落ち着いてきた。
私の教育観は間違っていなかったんだ、と自信に繋がった。
さあ、この子達といられるのもあと2週間。
子供達に何を残そうか。
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