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精神病院の夜



















どこか













遠くの














狭い鍵のかかった、
檻のなかで、











終わり、無く










たぶん、
若い、女の子が、












闇夜に、
ずっと、









叫んでいる。







昔は、たぶん、僕は、そう、感じなかった、と
思う。








いま、そう、感じるのは、


僕が、けっこう、
生きたから、だろう。









その、女の子の、終わりのない、








絶叫が、











私は、
ここに、














存在、











している。












わたしは、
この世に、












生きて、
いる。













と、









僕には、





きこえる。






いま、
僕も、
生きているし、










女の子は、







僕より、





もっと、
もっと、










生きて、









いる。










この世に、










存在




している。








朝日が、上がると、
疲れ果てたのか、
女の子は、
眠りに、
落ちた、
らしい。





幸せに、なあれ。

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