栗。
お母さんの実家の敷地に栗の木が2本あるそうで。
栗が採れることを数年前に知った。
それまではどうしてたのか、どうなってたのかは知らないけど、お母さんが栗を収穫するようになった。
栗拾いが楽しいそうで毎週、週末に栗拾いに出かけて行った。
結構でかい栗。
さて、これをどおするかと相談された。
1年目。
まずはちゃんと食べれるのかどうか。栗なんて収穫したこともないし、虫が食ってるのかもパッとみてわからない。とりあえず拾ったものを全て持ち帰ってきて栗と闘う。一度栗を蒸してそのまま食べてみたり、栗ごはんにしてみたり、栗きんとんを作ってみた。蒸して、割って、食べれるか判断。
なかなかめんどくさかったがとりあえずは全て消費。
2年目。
収穫の時期。今年は去年とは違って、栗について調べて準備ができた。
まず栗を拾う→水につける→沈んだ栗は合格◎
浮いた栗はおそらく虫が食ってるからさよなら。
これをまた毎週のように続けて持って帰ってきた栗は大量。
今年は選別をしたから親戚にもおすそ分け。
だけど、我が家の冷凍庫はパンパン。
この年から『栗粉餅』を作ることになった。
大量の栗を何度かに分けて蒸し
皮をむき、実をほじり、
裏ごしをして栗の粉を作る。
白玉粉でお餅を作り、栗の粉をまぶして完成。
初めは、あーでもない、こーでもない、レシピ通りになんてできへん。
白玉のおもちの扱いはかなり難しかった。
あちこちくっつくし、ねちょーってするし、なかなかはなれんし、
終わりかけにようやくコツをつかみ、きれいにできるようになった。
大量にできたから、お友達や職場の人におすそ分け。
お母さんはお気に入りの様子で(笑)
3年目〜。
もう毎年のことで栗の扱いも慣れたもの。
去年の記憶を思い出しつつ毎年『栗粉餅』を作った。
数年前から栗の収穫に変化があった。
週末しか行ってなかった栗拾い。楽しみに行ったら、イガだけが落ちてて中身がないことが多々あったみたい。
これは誰かに盗られてる。と思い、平日仕事が終わってからも行くようになったけど夕方では遅い。ほとんどがイガだけ。
母が腹が立ったのは、盗られてることよりも、イガがそのままその辺に捨てられてること。中身がないのにイガを集め処分しなければならない。
毎日怒って帰ってきた。
そんなこともあり、去年の栗の収穫を最後に、栗の木を処分することにした。
最後の栗。大量。
お母さんと予定が合わず、お友達と作ることに。
早朝、お母さんが蒸し器で2回分蒸した栗を引き取り、おうちで作る。
朝からはじめて、全ての栗をほじり、裏ごしし終えたのがお昼すぎ。
一旦休憩。
大量すぎて、用意してた白玉だけでは足らないし、置く場所もないぐらい我が家は『栗粉餅』生産工場になった。
急遽、一気に消費できないかと、調べ、マロンパイを作ることに。
クリームチーズと栗を混ぜてペースト状にしパイシートに包んで焼く。
これも全部消費できるかと思ったら、レシピの栗の分量がどうやら皮を剥く前の分量でこちらも大量にでき、パイシートが足らず冷凍庫行き。
時間があったらパイシート買ってきて作ろう。
とにかく毎年恒例だった『栗粉餅』造りはこれにて終了。
かと思いきや、お母さんに作ったものを渡しに実家へ行くと…
「まだ冷凍庫にあるんだけど」と。
また暇な時にでも作ります。