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おじさんが酔っ払った状態でもわかる〜キャッシュ・フロー計算書(CF)の読み方〜

 今回は、キャッシュ・フロー計算書(BS)について書いていきます。前回の損益計画書と並び企業を分析する上で重要で、IR資料で企業HPで確認することが出きます。

※今回も2018年度のトヨタのIR資料(キャッシュ・フロー計算書)から説明していきます。

1.過去のワタシ

株で儲けれるようになりたい。企業の業績を知るためにはIR資料を読めるように慣れば良いらしい。まず、キャッシュ・フロー計算書(BS)ってどうゆうことが書いてんの。


2.本記事の内容

企業が今どの状況(縮小、成長中、健全経営中)にあり投資をするべきなのか判断材料となり、この記事を読めばどの状況にあるかわかるようになります。

○キャッシュ・フローの読み方について、見るところは3つだけ!

○営業活動キャッシュ・フロー
 企業の営業活動によってどの程度お金が増減したか。
○投資活動キャッシュ・フロー
 企業の投資活動によってどの程度お金が増減したか。
○財務活動キャッシュ・フロー
 企業の投資活動によってどの程度お金が増減したか。


○最終的には企業の経営がどのような状況であるのかがわかるようになる!
1.健全経営
2.リスクありきでの事業拡大中(攻め型)
3.衰退中
4.治療中(借金が多く返済中)
5.勝負中(赤字であり、事業立て直し中)

3.1キャッシュ・フローの読み方について、見るところは3つだけ!


 キャッシュ・フローについて見るところは、3つだけです。ごちゃごちゃ書かれていますが、企業の現在の状況を知る情報として、3つの活動(営業、投資、財務)のみです。
 大きく分けると会社の活動は、3つの活動に分けることができます。営業をして商品を売っての儲け、投資をして工場を建てたり他会社への投資、財務は銀行からの借入出、社債発行による資金調達。
 細かく内訳が記載されていますが、大体は各項目の合計を見るだけでわかりますので、3箇所だけ確認するのみで良いです。

※期首残高は、期の最初時点(4月)の資産金額
 期末残高は、期の最後時点(3月末)の資産金額

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やることはこれだけ!
3つの活動の数字をしたのグラフに落とし込んでください。これを見るだけで企業がどの状況にいるかがわかります。

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3.2 営業活動キャッシュ・フローは、企業の営業活動によってどの程度お金が増減したか。

 商品を売って得た収益(+)、社員の労働に対して支払った人件費(−)、法人税を支払った費用(−)それぞれ営業による活動でのプラスマイナスの合計。営業活動では、プラスが大きければ大きいほどよい。大きくなればなるほど業績が良い。商品がたくさん売れているということ。

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 プラスであれば、株主への配当”増”、従業員への給与UPが可能ですし、マイナスであれば、根本的に本業で赤字ということですので早急な事業基盤の改善が必要、また他の活動での補填が必要となります。

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3.3投資活動キャッシュ・フローは、企業の投資活動によってどの程度お金が増減したか。

 事業拡大のための工場建設/増設の費用(−)、借金増による資金繰りによる事業売却(+)、他会社への事業買収・投資(−)それぞれの合計。投資活動では、プラスではなく、マイナスが大きいほど良い。工場建設などを行い投資(−)を行うことによって事業を拡大しようとしている。逆にプラスの場合は、資金繰りのため自会社の事業を売却(+)を行って事業縮小を行っている。そのため、投資をできる財源があり、事業拡大を行っているマイナスの方が良い。

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また、投資先を見ると企業が何に力を入れているか、目指している今後どうなた いかがわかります。今後成長しそうだと考えてお金と投入(投資)しているからです。トヨタで言うと、最近NTTと相互に資本を持ち合い資本提携しましたよね。今後自動車産業は、自動運転や5Gの時代ハードウェア(TOYOTA)とソフトウェア(NTT)の融合が必要不可欠であるからです。トヨタは、ハードだけでは衰退しまう、成長のためにNTTに投資したことがわかります。

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3.4財務活動キャッシュ・フローは、資金調達とへ返済によるお金の増減

社債の発行、銀行からの借入で資金を調達でプラス、返済を行えばお金が出ることになるのでマイナス。企業が上場をした場合、多い。

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3.4 3つの活動のおさらい

・営業活動は、プラスが大きければ大きいほどGOOD。プラスが大きいということは,商品が売れ収益、利益が沢山出ているということ。逆にマイナスでは、商売で赤字ということなのでBAD。なので、プラスが大きければ大きいほどGOOD。

・投資活動、マイナスが大きいほどGOOD。マイナスは、工場建設などお金が出ていっている状態で事業拡大に挑戦中ということ。逆にプラスでは、資金難で返済に当てるため自会社の事業を売却して事業縮小をしている。

・財務活動、どちらも良い。投資のための資金調達(+)、返済のための(−)のためどちらも良い。ただ、資金繰りが厳しく返済を借入を行うのはBAD。借金を借金で返す状態。

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4.グラフをみると、企業の経営がどのような状況(段階)であるのかがわかる!

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5つのグラフ(状況)に分けることができる。

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1.健康経営                 
営業で儲かった分を投資と返済に当てている。
トヨタは健康経営。

2.攻め型
リスクありきで事業拡大。本業で儲かった以上に投資を行い。足りない分は借入で補填。

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3.治療型
返済が必要。事業を売却、営業で儲かった分すべてを返済に当てている。

4.衰退型
営業活動でマイナス。事業を売ることでその他活動を補っていてこれを繰り返すと倒産する。

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5.勝負中
営業が赤字で事業の立て直しが必要。投資を行い立て直しを行っている途中。それぞれマイナスであるが、借入によって補っている。

例)東芝のキャッシュ・フロー
営業マイナスで赤字、投資がプラスで事業を売りまくっている。事業が縮小していてやばい。。借入を行い期首より期末の資金が多い、何かに必要な資金だと考える。

5.最後に

キャッシュ・フロー計算書から企業が成長段階にあるのか、衰退傾向にあるのか読み解くことができます。IR資料(PL、CF)から今後を企業を見極めて投資していきたいですね。


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