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あんスタに、春川宙に

[はじめに]

Twitter婚の当夫婦はお互いのあだ名が安定しない。
妻のアカ名はまあまあ声に出して呼びやすいが、私の方はそうでもない。そのせいか、いろいろなあだ名が生まれては消える。

そんななか、わりと息の長いそれに『ボブ』というのがある。

スポンジのそれ。

私が妻から「トイレットペーパーは切れたら替えよう」という道徳的な学びから「Free!」などのオタクコンテンツに至るまで、いろんなことを教わってはぐんぐん吸収するさまを表現したあだ名である。

そんなわたくしがこのたび吸収したのがこちら、

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『あんさんぶるスターズ!!』である。
ということで、おいお前、あんスタのはなししようぜ。


[アニスタとつむぎと夏目]

私があんスタにハマるまではけっこうかかった。

『HELIOS Rising Heroes』『GROWING THINGS』がカラオケに入っていないことを嘆いたり、スタライ3rd初見の感想「2次元のライブにこんな盛り上がるとかもうこの国は終わりだよ」からの「Knightsのダンスかっこよ最高か?」と30秒くらいで手のひらを返したり、セシルで嗜んでいた鳥海ボイスにたぶらかされて『愉快痛快 That‘s alright!』を聴き込んだりもしたのだが、

振り返って、私にとってあんスタ沼の第一歩はアニスタでの逆先夏目と青葉つむぎの掛け合いである。

うろ覚えで話すのをお許しいただきたいのだが、

アニメ『あんさんぶるスターズ!』のあるシーン。

友人に利用され、意図せず夏目を傷つけたつむぎ。失意に暮れるわけでも、悪びれるわけでもない彼に夏目は、皮肉と本音を込めて、諦め悪く希望を綴った一冊のノートを「一緒に燃やしてくれ」と差し出す。迷わず燃やすつむぎ。わあ。サイコパスだ。これには夏目も、ぼけっと目で追っていた私もびっくり。当て所のない想いはサイコな煙となって空に昇ったのであった。

正直、このシーンがエモかった。しびれた。私にとって、ターニングポイントとなったやり取りである。

はじめのうちはあまりに容赦のないつむぎにゲラゲラ笑っていたのだが、考えるほど下手な言い訳や慰めより説得力のある言動に思えた。行為の動機や善悪はともかく、青葉つむぎと逆先夏目の青春(と夏目の希望)が詰まったノートを「燃やす」ことは、二人の複雑な関係性を清算すると同時にあらぬ方向に固定化している。ししょー的には呪いともいえる魔法がかかった瞬間であり、せんぱい的には飄々と、夏目の人生を背負う覚悟を見せつけた名シーンである。けっこう重めのカプ爆誕を見た(個人の感想です)。

それから。

どうやらこの二人、その後『Switch』というユニットを組み、現在進行形で活動中らしい。ほーん。おもむろにスタライ3rdを観返す。「Let's do the magic for you!」クソデカボイスで笑う。表現力に乏しくて恐縮だが、なんだかPerfumeみのある、おしゃれで聴いていられる歌ばかりだ。素敵。そんなことを思っているのも束の間。おや。なんだか一人まだ親しみのない可愛い子がいるじゃない。面白い声だな。HaHa~♪


[オモイノカケラ]

すっかり夫婦の間であんスタの話題が天気やグラブル並みに交わされるようになった、ある休日。いそいそとノートパソコンをテレビにつないで大画面でMV鑑賞会をしていたときのことである。

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(Happy Element公式YouTubeより Switch「オモイノカケラ」 あんさんぶるスターズ!! Music ゲームサイズMV - YouTube)

ここで私は致命的に春川宙を直撃った。うわ~ぎゃん川宙な~。

ここからはあっという間である。なんだか知らないがキャンペーンでたくさん10連が回せる期間にせっせと星5宙くんが出るまでMusicのリセマラ。休日が1日潰れる。行軍中、なんと星5宙くんが出るまでに星5が出なかったのはHiMERUと創ちゃんだけ。過酷で孤独な戦いだった。

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リセマラの一幕。回して一覧をスクショしてという作業を心を無にして繰り返した。


それから近隣の中古ホビーショップでせっせと宙くん収集。いるわいるわ。わーい僕がハマるまで待っててくれたんだね~と元気に買い込む。おいおいみんな節穴か。宙かわいいよ宙。

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お手製の宙くんボード。

[春川~]

はっ。どうしてこんなことに……。あんスタこわい。

きっかけはやっぱりつむぎと夏目だ。それから『オモイノカケラ』。

まだ私は、あんスタもSwitchも新米なのでこれからしっかりストーリーを追わなければならない。それはさておき、

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こんな感じに健気で、ちょっぴり不幸体質な「春川宙」が、つむぎと夏目の歪な関係に挟まれる構図のSwitchに、いつの間にか魅了されてしまった。そんなことらしい。

いいか悪いか癖なので、妄想逞しくSwitchの三人を、私は壊れ続けている親子のように見る。その時々、それぞれが三者三様に演じる中心を宙から見たとき、彼自身が一番分かっているように、大切で幸せななにかに手が届きそうで届かない。それでもからからと明るくかわいい。あ、はい。好みです。

以上。

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