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アボカドの話

私はアボカドが好きで、スーパーに買い物に行くと、あのゴツゴツとした黒っぽい物体が並んでいるのを見ると、手にとって、少し触って、感触を確かめてカゴの中に入れてしまう。

アボカドはロマンが詰まっていると思う。

あの見た目に反して、皮をむくと、中はアボカドカラーとしか言いようのないような、艶やかな黄緑色。真ん中にまんまるの大きな種が入っている。

その種の取り方も、なんかそそられる。包丁の刃の尻を種に差し込んで、グリグリして抜く。中の身は柔らかく、手の力を入れすぎると、指の形がついてしまうぐらいの柔らかさで、クリーミーな感じがまた良い。包丁で切る時に、切っている感がないのは、ちょっと物足りないが。

味も美味しい。アボカドはそのままでも十分美味しいし、潰してディップのようにしてもいいし、炒め物に入れても存在感があって色味もついて美味しい。

サラダに入っていると、絶対美味しい。テンション上がる。

そう、アボカドは見るとテンションが上がる食べ物なのだ。

値段も手頃で、テンションを上げてくれて、コスパも良くて、美味しくて、栄養価もそれなりにあって、豆腐や納豆並みに素晴らしい食べ物だ。

ということで、私はアボカドが好きで、私が料理を作るときは高確率で食卓にアボカドが並ぶ。が、先日、父親が椅子に座った途端、「またアボカドか」と言った。あやつは、アボカドがあまり好きではないようだ。

父があまりアボカドが好きではないことがわかったが、それはあまり関係なくこれからもアボカド料理のレパートリーを増やして行きたいと思う。

さてと、もう寝よう。




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