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50歳からの中小企業診断士 資格試験では勝ちに不思議な勝ちはない?

 私の年齢的なターゲティングなのか、中高年の転職事情や資格取得に関する記事がよく表示されるので、ついつい記事を読む機会が増えています。
 私は中小企業診断士を目指している道半ばな状態ですが、アラフィフのタイミングで中小企業診断士を目指し、養成課程に通学をしようとする現在の立場ですので、これから何か資格取得をと考える人の半周先にいるような立ち位置です。この立場だからこそ感じる中高年の資格取得について書き留めようと思います。
 マラソンでいうと、資格取得をして活かしている立場でもなく、資格取得の途中のプロセスであることから、折り返し地点を過ぎたあたりで前半のレースを振り返るといった感じになります。

「勝ちに不思議な勝ちあり 負けに不思議な負けなし」ではない

 この名言は野村監督がインタビューで引用して有名になりましたが、もとは江戸時代の剣術に秀でた大名である松浦静山の言葉だそうです。資格試験に関してもそうですが、「勝ちに不思議な勝ち」はどういうことか、中小企業診断士の意資格試験の過程を通じて私なりの考えを記します。

 私の目指している中小企業診断士は
 ・1年に1回の試験
 ・1次試験はマークシート、2次試験は完全記述
 ・1次試験は7科目(科目合格制度あり)
 ・2次試験は4科目(4事例)と口述試験
 ・養成課程の受講をもって2次試験は受けずに資格登録
 というルートになっています。

 「勝ちに不思議な勝ちはあったか?」と問われると、私の場合、「不思議」な勝ちはありませんでした。
 1次試験では、「ラッキー」な勝ちはありました。没問で点数があがって合格ラインを超えたり、試験直前で見ていたノートに書いてあった分野が出題されたなどはありました。
 しかし、やはり根底には中小企業診断士の試験合格に対する「強い憧れ」とそれにむけた「継続した努力」をしてきたので、設問で最後2択までしぼって悩んだ問題で正解していたのもありましたが、「不思議な勝ち」とか、「勝利の女神が微笑んだ」という思いよりは、「努力が実を結んだ」と真っ先に想起できるほどの勉強をした人が大半で「不思議な勝ち」で勝利の女神が舞い降りたと感じる人は少数だと思ってます。

 続いて、2次試験ですが、相対評価と言われ、採点基準の明確ではないため、こちらも「運要素が強い」と言われがちです。
 私はこの試験は4事例のうち、2事例は合格ライン越えをしましたが、やはり合格した2事例は不合格の残りの2事例に比べて合格ラインへの到達度合については自信がありました。周囲の人のレベル感、努力の度合、当日の出来栄えや感触はひとそれぞれなので、一概に比較はできませんが、「他人との相対での点数ではなく、自分が書いた4事例で相対比較をすると、獲得した点数について納得がいく人は多いのではと思います。」
 養成課程の合格についても、採点基準などはわかりませんが、自分なりの対策と文章の推敲を重ね、面接での会話も意識するなどの努力や対策を怠らずに対峙してきました。決してパーフェクトではありませんが、でも「不思議な勝ち」ではなく、「ここの登録養成課程機関には私の思いをご理解いただけた」という感触でした。
 この名言においては、「不思議な勝ち=ワンチャン」と受け取る人もいるでしょうが、私はそうは思いません。
 野村監督の発言も以下のように推察できます。「不思議な勝ち=セオリー通りではない」が、様々な努力とそれに基づいた行動や判断が根底にあり、そこに相手のミスなど重なり、これまでの積み重ねの成果として思いがけないシーンで花を咲かせるという不思議な勝ちであり、決してワンチャンあるから無謀に挑戦し続ければ不思議な勝ちがあるかも」という意図では決してないと捉えています。

 不思議な勝ちと周囲から思われているのなら、そう思わせておけばよいと思うのですが、少なくとも「不思議な勝ち」の裏には人には見せないたゆまない努力があったから導かれたと思うことで自分を律し、目標にむけての継続的な努力につなげていくべきと私は考えます。
 私も登録養成課程を通じて、不思議な勝ちではなく、しっかりと鍛錬を重ね、資格名称に恥じないスキルを得て、社会に貢献していきたいと考えております。

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