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読書感想文

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偏食な読書。
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記事一覧

捨てて剥がして身軽になって

さて、海外出張に出てから早2週間が経過しまして、その間すっかりnoteに文字を打ち付けること…

おかたろう
3時間前
1

【読書】藤井亮『ネガティブクリエイティブ』

2024-04-03 藤井亮さんの『ネガティブクリエイティブ つまらない人間こそおもしろいを生みだ…

おかたろう
6か月前
6

【日記#005】きょうは敬体で書きたい気分

2023-02-26 さて、前回のポメラ日記で「小さく生きる」と書いた直後のことです。 夜に散歩が…

おかたろう
7か月前
9

年末年始だらだら読書記録

2023-01-04 あけましておめでとうございます。 年末年始はマイペース読書。世間がのんびりし…

おかたろう
9か月前
11

文豪って変態よね

2023-12-12 ありがたいことに仕事が忙しく――世間はこれを「毎日が充実している」とでも言う…

おかたろう
9か月前
5

『小川洋子の偏愛短篇箱』をちまちまと

2023-12-10 あ、ツイートの書名、間違えている(反省!) このアンソロジー、小川洋子さんの…

おかたろう
9か月前
5

【読書】「受け手のいない祈り」(『文學界』2023年12月号)

2023-12-09 「読書は自分の世界を広げるもの」 そう頭では考えていながらも、その実、自分の共感できる世界ばかり、無意識に探して読みふける。 そんな生活にメスを入れてくれたのは、文芸誌の巻頭で唐突に始まった、この掌編でした。 予備知識もなく読み進めれば、生々しい肉体の描写に思わず顔をしかめ、そして医者という生き方に迫る理不尽な命の消費方法を知る。 世界を広げるものというのは、およそ読みたいとは思っていなかった、こういう作品を言うのかもしれないと、未だ鳥肌が止ま

【読書】山本文緒『自転しながら公転する』

2023-12-07 読みました。文庫版(新潮文庫)です。 いやぁ、プロローグにやられました。読み…

おかたろう
10か月前
10

【読書】『売れる小説の書き方』

2023-12-05 読まずにおいておく、「積ん読」もあれば、読んだはいいけど特に読み返すこともな…

おかたろう
10か月前
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【読書】斎藤孝『本は読んだらすぐアウトプットする!』

2023-12-03 読みました。 主眼としてはビジネス書とかを読んで、それを日常生活に落とし込む…

おかたろう
10か月前
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【読書】寺地はるな『ガラスの海を渡る舟』

2023-11-28 寺地はるなさんの『ガラスの海を渡る舟』を読みました。 もっと早く、もっと早く…

おかたろう
10か月前
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【読書】川上弘美『夜の公園』

2023-11-26 川上弘美さんの『夜の公園』(中央公論新社)を読みました。 これもジャケ借り。 …

おかたろう
10か月前
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見返さない付箋を貼り続ける

2023-11-25 本を読む時に、心に引っかかる文章には付箋を貼っている。 世の中には、やれ付箋…

おかたろう
10か月前
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【読書】堀江敏幸『いつか王子駅で』

2023-11-24 堀江敏幸さんの『いつか王子駅で』を図書館で借りて読みました。 完全にジャケ借り。作品にも、著者にも予備知識ゼロです。 いきなり余談ですが、この記事を書こうと思って「おうじえき」と打ち込んだら、変換候補の先頭は「王寺駅」でした。 夏まで住んでいた関西の残り香。鼻がくすぐったくなりました。 感想としては、真っ先に出てくるのが「馬がお好きなんだなぁ」。 作品の中には、都電荒川線が走り去る場面、主人公が家庭教師を引きうけている陸上部の女子中学生・咲ちゃんが