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Rによる極値分析(rGEV)

1.rGEVモデル rGEVモデルでは、各年の上位r個のデータを用いて一般極値分布を割り当てる。気象データを用いた極値統計では1年間をブロックとして極値を毎年取得して分析する。途上国の気象データ、特に降雨データは限られている。仮に20年間観測されても、20個のデータしか得られないと十分な精度が得られない。上位r個のデータを用いることで有意な分析を行うことができるかもしれない。  RのismevではrGEVモデルに当てはめて、rGEV(μ, σ, ξ) を対数尤度関数としてを用

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      1.GEVモデルへの当てはめ 神戸市の1897年から2013年までの年最大日降水量データ 117年分の(KobeM)をRのismevを用いて一般極値分布(GEV)に当てはめる。  GEV(μ, σ, ξ)は次の式でしめされ、μは位置母数, σは尺度母数, ξは形状母数と呼ぶ。ξ > 0 はフレシェ分布、ξ = 0 はグンベル分布、ξ < 0 はワイブル分布と同じである。  117年分データがあるので、1年分を引き抜くと117のデータセットを形成できる。それぞれでμ, σ,

      • 【QGISでGlobalデータ】WGS84の座標参照系での面積計算

         全球データの多くのCRS(座標参照系:Cordinate Reference System)はWGS84(EPSG4326)が用いられている。座標参照系には「地理座標系」と「投影座標系」の2つがあり、WGS84は「投影座標系」である。  座標参照系は緯度経度を単位しているのでGPSデータを直接投影することができる。一方で面積や距離の計算を行うことができない。ポリゴンデータをフィールド計算機で計算しても単位があっていない。  ポリゴンデータの面積計算を行うためには予めWSG8

        • Rによる極値統計(試行)

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