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#2タイムマシン経営

聞き馴染みのある方もいらっしゃるかと思いますが、Alibabaにいた時によく耳にしていました。
ソフトバンクグループの孫会長が命名したことで知られるこの経営手法。
私たちはこの考え方を大切にしています。

タイムマシン経営

タイムマシン経営とは?

海外で成功した事業モデル・サービスを日本に持ち込み、いち早く展開する経営手法を意味します。
アメリカで流行したものは4〜5年後に日本に来ると一般的に言われています。この情報格差に基づくタイムラグを利活用して、海外の最先端事業をコピーして日本で展開することを指します。

孫正義氏が命名

アメリカのインターネット事業の伸びを体感し、日本に持ち込み成功しています。Yahoo!社などが代表的な事例です。
その結果、ソフトバンクは世界的な企業の仲間入りを果たしました。

事例

クラウドファンディング

今となっては一般的なクラウドファンディングですが、もともとはアメリカで広まった事業モデルでした。例としてはKickstarterが有名です。
アメリカで成功後、世界に広まり、日本では大手3社がCAMPFIRE、Makuake、READYFORとして有名です。
READYFORの代表である米良氏はアメリカ留学時にクラウドファンディングの仕組みを知り、同サービスを立ち上げたと言われています。

ロコンド

アメリカの「Zappos」の事業モデルをモチーフに作られた企業として知られています。
「24時間365日の顧客対応」「送料無料」「返品OK」「翌日配送可能」など、それまでの靴のECにあった常識を覆すサービスを提供していました。
顧客への手厚いサービスから靴のECでのトップの立ち位置を確立し、今日のロコンドの地位を築いています。

コンビニエンスストア

比較的古い例としてはコンビニがあげられます。
1920年代、アメリカ・テキサス州の氷販売店が食料品、日用品を販売したことで成功し、セブンイレブンへと名称変更し、全米に拡大したことから誕生しました。
イトーヨーカ堂がこの事業モデルをライセンス契約により日本に持ち込むことが現在の背景となっています。

タイムマシン経営の何がいい?

課題といい点がわかる

例えば、中国で流行っている商品がなぜ世界中で売れているか、みなさんなぜだと思いますか?
中国は人口14億人。そのマーケットで需要があるものは特殊な文化や環境に対してのソリューションでない限り、他のマーケットでも受け入れられる傾向があります。
いわば、テストマーケティングとして考えるべきだと私は考えています。
そこにはいい点だけでなく、課題も見えていいるのでその課題を解決し、マーケットにフィットさせることで、ヒットを生み出すことができます。

自社の新規事業・商品の参考に

新規事業開発や新商品開発のアイデアは骨が折れる作業だと思います。
日本マーケットは成熟しており、豊かな市場のため、新しいことを生み出すことはなかなか難しいです。
そこで海外の事例を参考にし、日本国内の事業に活かすことが重要であると考えています。
実際に弊社と一緒に新規事業、新商品開発を行った企業様は新たな事業に挑戦しているところが多いです。

新たな思考の型を身につく

タイムマシン経営の考え方を取り入れると、逆タイムマシン経営についての考え方も身につくようになります。
逆タイムマシン経営は日本の高度成長期以降の近過去を調べることで当時のステレオタイプを取り除き、物事の本質を見極めることで、事業における大局観をつかむという方法論です。

まとめ

1人でも多くのビジネスパーソンに海外情報を届け、このタイムマシン経営を一つの型として取り入れて頂ければ幸いです。


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