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24時間100kmウォーク(4)

初めての100kmウォークは何もわからず歩いた。6月と言う季節でもあり足が蒸れ前半で肉刺(マメ)ができてしまった。針で刺されるような傷みを堪えて歩いた。2回目は慎重になりすぎ休憩をとりすぎた。3回目の今回はそれら反省を踏まえてのウォークとなる。

今回のスタート時点の気温は19℃。昼頃には20℃を超えるだろう。少し暑い気温だ。ロングのコンプレッションウェアを上下着て、その上に事前に大会でもらった赤いTシャツと黒のショーツを履いていた。コンプレッションウェアはコールドギアなのでさほど暑さは感じない。むしろ汗を発散してくれるので快適だ。靴はトレイルラン用の靴を新調した。ソックスは5本指スポーツソックス。足の蒸れも少ない。

小田原城をスタートするとお城のお堀端、すぐに街中に入る。国道1号線、所謂東海道を歩いていく。スタート直後はまだ参加者が多く歩きずらい。しかも、人によては凄いスピードで歩いていく。まあ、エキスパート部門での参加者だろうから様子はわかっているだろうが、100kmは長いよ。

5kmも歩かないうちにビギナーズ部門のウォーカーに追いついた。ピンクのゼッケンをつけているのですぐわかる。ビギナーズ参加者はみんな和気藹々、楽しそうに歩いている。こう言うのもいいな、今度は妻と一緒に36kmに参加しようかなとも思ってしまう。

街中を抜けると歩道がとても狭い。自分のペースで歩くのが難しい。信号も多く立ち止まることも多い。しばらくすると気持ちのいい地点にきた。酒匂川にかかる酒匂橋である。小田原城から3kmぐらいの地点だろうか。視界が開けると気持ちがいい。

ここを過ぎるとJR国府津駅前を通る。箱根駅伝でもよく出てくるポイントだ。筆者の社会に出て初めて住んだ街である。この駅より少し手前にある「うな和」という店は昔は国道沿いの小さい店だったがずいぶん大きくなった。当時もうなぎがとても美味しかったことを覚えている。

国府津を過ぎて二宮、大磯へ旧吉田茂邸を右手にすすむ。小田原城から約15km。時間も正午を過ぎ気温が上がってきた。ビギナーの参加者たちはすでにコンビニなどで休憩しながらのウォークとなっている。夫婦で歩く人、恋人同士で歩く人、はたまた会社で参加している集団などがいるようだ。筆者は自分のペースで歩く。この時点ではおそらく1kmを9分30〜45秒出歩いているはずだ。歩道が狭く前を歩く人を追い抜くのも大変だ。

平塚に入ると歩道が若干広くなってきた。同じようなスピードの人たちが集団化する。お互いをペースメイカーにしているようだ。平塚の街中を過ぎ海岸方面に向かうと、左手に平塚競輪場が見えてきた。前回の第1エイドステーション。今回は海岸まで出た平塚しおかぜ広場が第1エイドステーションだ。道路から入り口を入ると砂浜を100mほど歩く。結構靴に砂が入る。気をつけないと今後足を痛めるかもしれないと慎重に歩きエイドステーションへ到着。小田原城から24km。良い疲れだ。係の人が一人一人ゼッケンのバーコードを読み取る。そして水と蜜柑をもらうことができた。たくさんの人が芝生の上で休んでいる。筆者も靴を脱いで休憩と足のケア。ソックスも脱ぎ砂を落として足の裏、指の間にワセリンをたっぷりと塗る。それを素早く済まして蜜柑を食べ水を飲んだ。汗をかいているので水分補給は重要だ。15分ほど休みトイレに行って出発だ。自分で建てた予定より20分ほど早い。いい調子だ。

つづく

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