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24時間100kmウォーク(2)

とにかくトレーニングの計画を立てなくてはならない。

まず毎週水曜日は職場帰りに自宅まで歩けば10kmになる。土曜日は午後2時間半のバスケットボールコーチをしているので、その体育館まで7kmほどを往復すれば14kmになる。長い距離は日曜日に歩く。ただ、日曜日もミニバスケットボールのコーチをしているのでその合間を縫ってトレーンングと言うことになる。

ロングウォークは自宅の世田谷から調布の深大寺まで往復18km、東京タワーへの往復25kmと9月中に歩く。しかし、ペースが上がらない。1km10分を切れない。2年ぶりのウォークで歩き方を思い出せない。気持ちは焦るが時は無常にすぎていく。

10月に入り国会議事堂までの往復27.5kmようやく1km9分台に乗せる。ここから徐々にスピードあるウォーキングができ始める。ただ肘を曲げ、リズム良く歩くことを心がけただけ。すると新しい発見があった。今までは腕を下げて振る歩き方だったが、長時間この形で歩くと非常に手が浮腫む。さらに肩から背中にかけて張りが出ていた。しかし、腕を曲げることでそれらがなくなった。腕振りのピッチを上げることで、足のピッチも早まった。膝は足の関節や腰を痛めないために真っ直ぐ前に出す。左右の足の下にレールが引かれているような感じで歩くのだ。

大会のちょうど1週間前の最終トレーニングは世田谷から多摩川土手を通って川崎稲毛神社に、そして東京築地の浜離宮ホールまでコース36km。川崎稲毛神社から築地の浜離宮ホールまでは本番コースだ。いつも、このコースが仕上げのコース。ペースも良く歩き切ることはできたのだが、疲労感たっぷりで100km歩けるだろうかと心配になってしまった。

今更泣き事を言っても仕方ない。やることはやったと大会当日を迎えることになる。

つづく

【閑話休題】

最近はジョギングをしている人が多いと思う。筆者もジョギングはする。ウォーキングは少し軟弱なように感じるだろう。ところが結構良いことが多い。まずは、ウォーキングの消費カロリーは思いのほか高い。息が上がらないので長く続けられる。10kmほど歩くと600kcalほどの消費。それから、街並みの新しい発見が多い。こんなとことにこんなお店があったかとか、こんなお寺があるんだなどの出会いがある。飯倉から東京タワーに行く手前にはロシア大使館がある。警察官がたくさんいる。これも知らなかった。国会議事堂周辺も日曜日にかかわらず警察官の数が多い。車での移動やジョギングでは発見できないものがウォーキングにはあるようだ。ただ、時間がかかるのが難点。10km歩くのに1時間40分ほどかかる。その点ジョギングだと1時間弱で走り切れるだろう。



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