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SmartHR UXライティング

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#プロダクトデザイン

プロダクトライティング講座をやってみた話

こんにちは。SmartHRのプロダクト開発組織で、UXライターとして働いている aguringo です。入社以来、ユーザーがプロダクトを使って業務をスムーズにできるよう、ライティングという手段で担ってきました。 SmartHRでも4回目のアドベントカレンダーの記事です。2023年は、8月にサービスを開始した「スキル管理機能」(https://note.com/aguri/n/nb97668b5e651)をはじめとするプロダクト開発だけでなく、これまでやってきたことを体系立

2023年版|0→1フェーズのプロダクト開発における、とあるUXライターの働き方

SmartHRは2023年8月22日に「スキル管理」機能の提供をスタートしました。私にとっては2年前にリリースした「人事評価」に続いて、0→1開発の3度めの体験となりました。 先日、スキル管理のチームで「0→1をスクラムでやってみた -スキル管理機能の作り方-」というイベントを実施し、プロダクトマネージャー(以下PM)、エンジニア、デザイナー、QAエンジニアと一緒に、各職能がどこで専門性を発揮し、同時にチームとしてどんな協業をしたかを振り返りました。そこでは、LTが7分間だ

先行公開:「ちいさくはじめるデザインシステム」(BNN刊) はじめに

ここでもSmartHR Design Systemについて言及する記事を書いたこともありますが、2023年3月15日に「ちいさくはじめるデザインシステム」という書籍をBNNさんから出版することになりました。私は編集と著者として参加しており、執筆陣はすべてSmartHR Design Systemの運営メンバーです。 ここでは特別に、この書籍の「はじめに」の原稿を先行公開させていただきます。これを読んでちょっとでも気になった方は、書店で見かけたら手にとってみてください。 デ

なぜ、toB SaaS開発に、UXライターが必要なのか?

「SmartHRのアドカレを書くのがもう3回目なのかぁ」と勝手に感慨深くなっています。今では開発チームにUXライターがいるのが当たり前になり(※スクラムチームへの参加状況はさまざま)、SmartHRのUXライティンググループには現在10名のUXライターがいます。 開発組織にUXライターという職能を置いていること自体が珍しく、かつUXライターだけで1つの組織が成り立っているのは、おそらく国内ではSmartHRだけなのではないでしょうか? その成り立ちなどは、私の過去のnot

言葉のこぶし👊で理解(わか)らせろ!SmartHR式、UXライターの流儀

はじめに 〜祈り〜言葉は神だ。 僕は毎週祈っている。 日曜日のプ○キュアのコマーシャル中、セコ○ヤチョコレートのアシッドなロックチューンで脳をトロトロに溶かしながら祈っている。 言葉は神だ。 唯一ヒトに所有されることを許す神。 ヒトが扱うことを許す。ヒトが発することを許す。 唐突に「メチャウ○ーメイド!」とか「ト○ピカル〜ジュ!」とか奇天烈なこと言っても許す。 しかし、言葉は神だ。 ヒトには容易に御せぬ力がある。 現に、記事がはじまってほんの数行で、言葉に惑わされた僕は何

0→1フェーズのプロダクト開発における、とあるUXライターの働き方

SmartHRは2021年10月28日に新しい有料オプション機能「人事評価」の提供をスタートしました。 今年の2月末、入社1年を経過した頃に、私はUXライターとしてこのプロダクト開発に携わりました。ここでは、私が人事評価の開発で何をし、何を得たかを紹介したいと思います。 UXライターとしてやったこと1.ユビキタス言語の定義チーム加入前の2月初旬、ユビキタス言語を決めようと、開発チームの呼びかけで、ドメインエキスパートとして社内の人事担当者とUXライターの私で集まりました。