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SmartHR UXライティング

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#UX

2023年版|0→1フェーズのプロダクト開発における、とあるUXライターの働き方

SmartHRは2023年8月22日に「スキル管理」機能の提供をスタートしました。私にとっては2年前にリリースした「人事評価」に続いて、0→1開発の3度めの体験となりました。 先日、スキル管理のチームで「0→1をスクラムでやってみた -スキル管理機能の作り方-」というイベントを実施し、プロダクトマネージャー(以下PM)、エンジニア、デザイナー、QAエンジニアと一緒に、各職能がどこで専門性を発揮し、同時にチームとしてどんな協業をしたかを振り返りました。そこでは、LTが7分間だ

ライティングガイドラインの作り方

SmartHRでUXライターをしている私は、非デザイナーでありながらも、立ちあげ初期からデザインシステムに関わっています。 エージェンシー時代のコンセプトワーク、コピーライティングの経験を生かして、立ち上げ未明のブランドパーソナリティの定義、プロダクトのデザイン原則、今年1月のリニューアル時の運営理念のライティングのアンカーを務めたりもしました。 2022年6月で、SmartHR Design Systemとしての公開からちょうど2年を迎えます。当時はまさに「有志」が集

カスタマーサポートと「メンタルモデル」についての認識をそろえた話

UXライターと認知心理学 業務アプリケーションのUXライターとして働くうえでの武器は、エモでもセンスでもありません。加えて、私は文法や辞書的に正しい日本語だとも思っていません。  私が武器の一つだと思っているのが、認知心理学です。コミュニケーションを「送り手からの情報をもって受け手になんらかの効果が働くこと」としたときに、受け手がメッセージをどう受け取るか(=認知するか)を予想できることは強みになります。人間が外からの情報とどうやって付き合っているかの仕組みを掘り下げる認知

0→1フェーズのプロダクト開発における、とあるUXライターの働き方

SmartHRは2021年10月28日に新しい有料オプション機能「人事評価」の提供をスタートしました。 今年の2月末、入社1年を経過した頃に、私はUXライターとしてこのプロダクト開発に携わりました。ここでは、私が人事評価の開発で何をし、何を得たかを紹介したいと思います。 UXライターとしてやったこと1.ユビキタス言語の定義チーム加入前の2月初旬、ユビキタス言語を決めようと、開発チームの呼びかけで、ドメインエキスパートとして社内の人事担当者とUXライターの私で集まりました。

UXライターがプロダクトと向き合っていたらGitHubにコミットできるようになった話

こんにちは!  SmartHRのカスタマーサポートグループでUXライターとして働いている@aguringo です。 入社から約半年のタイミングで肩書きをUXライターに改め、印象に残る言葉よりも、印象に残らない言葉の価値を追求していきたいと表明後、その仕事っぷりを公に書き記すことをしてきませんでした。オープン社内報やテックブログなどアウトプット自体はしてきたのですが、自分のことを話すよりもインタビューする方が好きで、入社からの1年間を振り返る機会もすっかり逃してしまっていまし

”業務ツール”のUXライティング力を伸ばす本・5選

「わかりやすさ」を生み出すための、認識とスキルを育てる視点で選んだ5冊UXライティングの参考書は、その人が日々向き合っている”ユーザー”との関係性によって大きく変わってきます。 ここでは、SmartHRのような業務をサポートするデジタルプロダクトを開発していて、そのユーザーを助けるライティングをする上で必要なことをインストールするという視点で選んでいます。 業務ツールが提供するユーザー価値は、「時間がかからないこと」。業務を効率化したいから、ユーザーは対価を払ってサービス