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LINE×AIオンデマンドバス=地方交通の未来――。お年寄りにもフレンドリーなプラットフォームだからできること。

地方の公共交通が衰退の一途をたどる中、予約を受けて運行する乗り合いの公共交通機関「オンデマンド交通」が注目を集めています。福岡県宇美町で運行がスタートしたAIオンデマンドバス「のるーと宇美」もその一つです。LINE Fukuoka DX・Smart Cityセンターは、こうした地域の”生活の足”を支える取り組みにコミットし、より便利にするお手伝いをしたいと、AIオンデマンドバスの予約の手段としてLINE社が提供するサービス「LINEミニアプリ」を提案しました。
▼プレスリリース参照

私たちがなぜ、このプロジェクトを大切にしたいのか。どんな未来を描いているのか、ご紹介します。


この記事のポイント

  • 地方交通の未来のためにLINEができること

  • 高齢者のデジタルデバイド解消にアプローチ

  • ユーザーを大切にしたい。オフラインコミュニケーション


きっかけは、私たちと同じく福岡に拠点を置き、「のるーと」を全国に展開するネクスト・モビリティ株式会社の”お悩み”を知ったこと。「のるーと」の配車予約は、ネイティブアプリが主。アプリを使えない人は、電話で予約するしかありません。オンデマンド交通が必要な人の多くは、自分で運転することが難しくなったお年寄りたちですが、高齢者にとってアプリを新たにスマホにダウンロードするのはとってもハードルが高い。アプリケーションストアにアクセスし、認証の手順を踏む必要があるからです。

そこで私たちは、月間利用者数9300万人のLINEを生かしてほしいと考えました。LINEならスマホに入れているというシニア層も多いからです。

全国15~69歳のLINEユーザー調査(サンプル数2,060、2022年7月実施)で、「毎日利用する」と回答した65~69歳のユーザーは女性70.9%、男性64.1%

LINE株式会社 LINE Business Guideより
お年寄りが安心して暮らせるためにも、生活の足はとても大事

活用したのは、「LINEミニアプリ」というLINE上で動くウェブアプリケーション。「のるーと」の配車をミニアプリでできるようにすれば、LINE利用者なら、専用のアプリを新たにダウンロードする手間なく、バスを呼べるようになります。
DX・Smart Cityセンターのプロジェクト担当者たちは、お年寄りでも使いやすいアイデアを出し実装していきました。「デジタルは苦手」というお年寄りが使ってくださるということは、多くの世代にも使いやすいものになるはず。デジタルデバイドを解消していくことは、多くのユーザーのメリットにもなると信じて取り組みました。
▼参照:プロジェクト担当者の記事

ユーザーに寄り添う。LINE体験会

そうした実装への工夫に加え、確実に住民の方々に使ってもらえるよう、DX・Smart Cityセンターは宇美町主催の住民向けLINE配車体験会もサポートしました。メンバーが”講師役”となって、お年寄りたちに「のるーと」LINEミニアプリの利用登録や、配車の手順などをお教えしました。

LINE Fukuoka  DX・Smart Cityセンターのメンバーが住民のみなさんに使い方をレクチャー

「LINEの通知が来んようにしとった(笑)」(ブロックしておられた方)
「慣れればバッチリ使えるわ」
「友だちの分を予約して教えてあげてもいいね〜」

などなど、高齢ユーザーのリアルな声を聞くことができました。
試乗後、「LINEだから簡単」と笑顔でバスから降りる参加者の姿には、胸が熱くなりました。

メンバーが住民のみなさんにレクチャーする様子が、マスメディアに取材されました

歓迎ムードを盛り上げたい。オリジナルLINEスタンプ作成会

LINEでの配車体験会と同時に、「のるーと宇美」オリジナルLINEスタンプを作成するイベントも行われました(こちらもLINE Fukuokaがサポート)

町のお子さんたちが、バスに思い思いの色を塗ってくれました

スタンプのデザインとなる絵を描いたり、塗り絵をしたりする内容で、小さなお子さんがたくさん参加してくれました。LINE Fukuoka のスタンプ審査チームのメンバーがサポート役として参加し、審査を通過するためのポイントや、人気のスタンプの特徴などをアドバイスしました。

子どもたちにも愛される「のるーと」になりますように

真剣な顔をして小さな手でカラフルにバスを塗り上げ、笑顔になるお子さんたち。
LINE Fukuokaのスタンプ審査チームのメンバーは「普段、ユーザーがスタンプを作成している過程に寄り添う機会がないので、デザインのアドバイスなどユーザーとコミュニケーションをとれてよかった」と話していました。

会場には長い人生を歩んできたお年寄りと、これからの地域の未来を担う小さな子どもたちの姿があり、どんな人にとっても便利で優しい未来が広がってほしいと感じました。そんな未来のためにLINEが活用できれば、これほどうれしいことはありません。

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