見出し画像

大学生家庭教師の選び方【彼らは、プロではないという認識から入るべき】

夏休みに入りました。
ということは、大学生もそろそろ夏休みになるということです。

大学生のアルバイトの定番の一つが家庭教師です。特に名門大の学生は人気が高く、高額なプロ家庭教師を雇うよりも、年齢も近く、比較的コスパのよい大学生家庭教師がいいのではと?と思わるご家庭も多いでしょう。

それはそれで、大きな間違いではないのですが、問題点もなくはないというのも現実です。

今回は、元プロ家庭教師として思うところを書いてみます。
(本記事では、お子様が高校生の場合を想定して書いています)

まず、名門大の大学生家庭教師が合うご家庭ですが、はずれがないのは、お子さんがそこそこ成績が良い場合です。学校の内容はわかる。入試問題の基本問題は解ける・・・そんな場合は良い相性となります。

名門大に合格できた大学生も数年前は、お子さんと同じような状況だったはずです。そのため、悩みなども共有できることが多い。
現状の環境が似ていることのメリットが存分に発揮されることでしょう。

一方で、相性が良くないのは、成績がイマイチなので、よくできる大学生に来てもらおうというパターンです。これはおススメできません。
上手くいかない代表例です。

というのも、成績がイマイチな生徒は、その原因が多岐に渡ります。つまるところ、勉強不足ですが、それに至るまでにはいろんな理由があります。

これを家庭教師としての経験が不足している大学生に解決することは難しい。その点において、彼らは素人ともいえる訳で、できなくて問題はないとも言えます。

宿題をやるように指示してもやってこない場合、
「なぜやらないの? ここは大事なところだから宿題にしたんだけど・・・」という展開になりがちで、
名門大の学生であるほど、まじめな人が多いので、言われたことをやらないことが理解できないということになりかねない。

また、お子さんの目線では、格上の人という感じで受け止めざるを得ず、悪意のない不用意な一言が自己肯定感を下げてしまい、それが勉強へのモチベーションを下げる要因になることもあります。

つまり、成績がイマイチなお子さんとあまりにもバックグラウンドが違いすぎることがハレーションを起こしてしまうのです。

もちろん、大学生の中には、このようなギャップを理解し、アジャストする人もいますが、流石にこれは稀なことです。

このような場合は、やはりプロ家庭教師を雇う方がよいと思います。彼らのもっている経験という引き出しの多さは、スキルの多様性となっているからです。プロがプロである所以の一つでもあります。

ただ、経済的な事情などで大学生をという場合は、大学の偏差値にこだわらず、将来教員になりたいと思っている教育大や教育系学部の学生さんを雇うのが良いと思います。

彼らは、将来の自分の仕事への経験のひとつとしてとらえることができると思われるからです。

大学生家庭教師を雇う場合は、プロを雇うよりもリスクがあるということは、間違いなく言えるので、より慎重に対処されることが大事ではと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?