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公立高校からの京大受験戦略19【ハイエンド問題集の投入のタイミングと使い方①物理編】

公立高校から京都大学を目指すための戦略について書いています。前回はこちら。

夏休みに入りました。夏期講習や学校の課外(補習)などで忙しくしている受験生が多いかと思いますが、夏の勉強の主役はやはり、自学です。

というより、いつのタイミングでも主役は自学なんですが(^^;)

この時期から、理科はハイエンド問題集にシフトしていきたいところですね。

今回は物理について、お話します。京大対策として、おススメしているのは、『標準問題集精講』(旺文社)です。

ちなみに旺文社の標準問題精講シリーズは、数学と物理では、位置付けが違います。数学は、この上に『上級問題精講』シリーズがあり、こちらがハイエンドになります。

一方、物理は、『標準問題集精講』がハイエンドになり、東大、京大、東工大専用というイメージです。

物理のハイエンドラインナップとしては、『難問題の系統とその解き方』(難系)(ニュートンプレス)もあります。

個人的には、こちらはおススメしていません。簡単に言うと、厚すぎます。そのため、オーバーワークになることがリスクとしてあります。

また、難問だけ載っているわけでもないので、『重要問題集』(重問)(数研出版)のB問題との重複も気になるところです。

『名問の森』(河合出版)は、逆に問題が少ないことと、問題が短い問題が大半なので、京大物理のトレーニングにはイマイチかなという感想です。

『標準問題集精講』(旺文社)は、問題量が適量だと感じますし、採録問題は京大に適していると思います。また難系よりも解説が丁寧で、分冊形式で使いやすさも工夫があります。

ただ、本当に難しいので、実力が不十分でないと太刀打ちできない問題集でもあります。重問Bに負担を感じない程度になって挑戦して欲しい問題集です。

実力的にまだ途上にある場合は、『名問の森』を経由するやり方もありです。最後に『標準問題集精講』をやる前提で、名問をやると名問の良さが発揮されるのではと思います。

いずれにしても、ハイエンドラインナップをやらずして、京大物理は攻略できません。最後はここに到達するという前提でしっかり夏を乗り切って欲しいかなと思います。

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