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条件付き確率の考え方をマスターしよう【絵と言葉をしっかりと補う】

久しぶりに条件付き確率の質問を受けたので、その解説をします。問題はこちら。

(1)は、不慣れなときは、絵をかいてイメージを出しましょう。
Aから石を1個取り出したとき、白の場合と黒の場合があります。
・Aから白を取り出して、Bから白を取り出す場合
・Aから黒を取り出して、Bから白を取り出す場合
に分けられそうですね。

あとは、連続操作なので、掛け算。それを統合します。

(2)
条件付き確率の定義にそって考えます。

P(A)とP(B)、P(A∩B)を正しく言葉で示すことが大事です。

P(A)・・・Bから1個取り出したとき、白石である確率
→これは、(1)のことですね。

P(B)・・・白石がAから来た白石である確率
ですね。
これも絵にかいて考えましょう。
Aから来た白石に印をつけておくとわかりやすいでしょう。
白、白、白(Aからきた)、黒、黒から白(Aからきた)を取り出す確率なので、

ですね。

よって
P(A∩B)は、「Bから1個取り出したとき、白石である」かつ「白石がAから来た白石である」とわかります。
不慣れときは、太字の部分を書くようにするといいのではと思います。

となります。
あとは、定義に従って

と出すことができます。

基礎力をつける段階では、手間を惜しまないことが大切です。わかってくると、手間も省略できるので、この段階では我慢も必要です。

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