生成AIに、ゼロから何かを創作する能力はまだない。この認識で間違っていないでしょう。
しかし、異常に発達した「機脳」は、人間が創りだした成果物から大量の要素をデータとして抽出し、編集、合成してアウトプットすることができるようになりました。
そのような段階で確実に起こること。それは、成果物のフリーライドであることは間違いないところです。
まずは、この問題は当然に議論されるべきものでしょう。そう思える主張が出たようです。
翻訳家の高橋さきのさんの主張です。この問題を何の議論もなく通り過ぎてしまえば、生成AIは、人類の創作を破壊することになるでしょう。なぜなら、人間は創作の対価を得ないと生きて(生活して)いけないからです。創作物に対価を支払わないことは、搾取というだけではなく、暴力とも言えますし、極論すれば、人間を殺しにかかっているとも言えるからです。
また、このツイートツリーへの返事として、投稿された↓について
これも重要な指摘。生成AIは、社会にインパクトが大きいが故に、無批判に肯定している人が多いのが気になります。これはちょっとヤバいのでは?
自分は絵描きじゃないし、ライターでもないから無問題とか嘯いていれば、あっという間に火は自分の仕事に襲い掛かって来ても何ら不思議ではありません。
上手に使いこなせれば、ユートピアとはいかないまでも、人類は進歩できるかもしれない。しかし、資本主義の搾取と結びつくと、これはディストピアに真っ逆さまに落ちていく可能性も否定できない。
ここで手を間違えると、いきなりチェックメイトなのかもですね。
このツリーの主張は、生成AIの問題として今後大きくなると見ています。
便利さの裏に潜む巨大資本の搾取。