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もうすでに半分受験に負けている高3生の頭の中。

今回は、辛口のお話です。
この時期になっても尚、受験生になっておらず、単に進級しただけのような高3生が沢山います。
ごくわずかな例外を除き、この時点で半分勝負に負けています。
もし、以下の例に当てはまるようでしたら、そんな自分に今日で決別して、明日から本物の受験生になってください。

以下、もうすでに半分受験に負けている高3生のパターンです。

(1)部活が終わってから頑張ればいいと思っている人
かなりの確率で受験で失敗するパターンです。最大の理由は、このように考える人は志望を高望みしているからです。
高校受験の成功体験もあるのか、時間感覚がかなりズレています。

部活引退後から受験までの時間が沢山あると思っているので、その間に死ぬ気で勉強して、成績が爆上りすると見積もっているようです。
なので、模試でE判定となっても大丈夫だと考えがちです。
そのため、難関大・難関学部をE判定からD判定に上げることが結構大変なんだと理解するのは、秋ごろになりますが、大半は手遅れになります。

そもそも、人間は、急には死ぬ気で勉強はできません。
さらに、部活の引退の時期はわかっているのに、それを見越して準備をしていない点も問題です。
この部活が終わって頑張るという価値を高く見積もることも含め、時間のマネジメントが致命傷になっているようです。

(2)これから英語、数学の成績が上がると思っている人(理系)
高3になっても、英語と数学の仕上がりの遅い人がいます。その点を指摘すると、これからやれば当然成績が上がると思っているような口ぶりです。
現実は違います。
理系の場合、理科の勉強もあり、これが多大な労力が求められます。難関大は理科も難しいのです。相対的に英語と数学にかけられる時間が減るので、英語と数学を伸ばすことは簡単なことではありません。
「現役は理科で負ける」の典型例となりがちです。

また、英語と数学の仕上がりが遅い人は、概ね理科を軽視していることが多いです。どこで仕入れた情報か知りませんが、理科は何とかなるという誤った判断が英語と数学の問題を放置する結果となるように思います。

(3)塾や予備校に行けば何とかなると思っている人
そのように考える背景には、自分で何とかするという意識の希薄さがあります。受験勉強は自学が基本という意識がなく、自分で勉強しないといけないという受験生としての根本姿勢に問題があります。
これを直ちに直さないと結果はほぼ出ません。

また、このような思考になる人は、塾や予備校批判をする人も多い。それは、何とかしてもらいたいという意識があるからでしょう。
ハッキリ言って何ともなりません。その人の受験勉強への姿勢に問題があります。問題の原因を正さない限り求める結果は得られません。

(1)~(3)で共通するのは、「見通しの甘さ」です。これが受験の大敵なのです。

言い換えると、受験生成功する人は、甘い見通しを立てません。常に警戒を怠らず、慎重に事に当たります。取り掛かりも早く、リスクを摘みとるもの早い。想定を厳しく見積もり、最悪に備えています。

心構えが、思考に影響し、思考は行動に影響します。これが十数ヶ月の積み重なって勝者と敗者に境界線を引いていきます。

勝者に近づきたいのであれば、甘い見通しになっている自分と決別すべきです。
まずこれが受験生の第一歩です。


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