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改めて「優秀な生徒」は、ここが違うということを学ぶ【「意欲」にプラスしたいあること】

夏期講習真っ盛りです。

高校1年生の講座で、2次関数の仕上げの問題を出しています。岐阜大の問題です。

シンプルな設定ですが、グラフの作図は煩雑です。x=2aの場合分けによって、大別で2つに分類され、さらに一つのグラフでは、0から1の範囲によって、最大値Mが3つに分かれます。

さらにこれによって、できた関数式をもとに縦軸M、横軸aのグラフ最後にかいて、最小値を求めます。

結果として5つのグラフを駆使して答えを出すことになり、このことからグラフと2次関数の最大最小の関連性を強く意識してもらう狙いがあります。

ようは、「2次関数はグラフがかければ最大値・最小値は求められる」という考え方の仕上げです。

この問題、いろんな意味でリトマス試験紙のような問題になっています。

というのも、

口先だけは、ご立派な自称「難関大志望生徒さん」は、この問題を足蹴りします(笑)。
ちょっと考えてわからないので投げ出してしまう。場合によっては、解こうとさえしないんですね。
「こんな(面倒な)問題出るんですか?」と言われたこともあります。

一方で、結果として難関大や難関学部に進学するであろう生徒さんは、この問題を必死に解きます。高校1年生なので、解けなくても問題ないのですが、
「解けなくて悔しい」
「解説してください」
「こう考えたのですが、どうですか?」
と食い下がってきます。

やはり、この現実をみると、「学ぶ意欲」が成績との相関はやはりあるといえると思います。

かつて

を書きました。「学ぶ意欲」のある学生をとりたいのであれば、意欲だけはなく、「やり切る力」が重要だという点に共感したことが大きかったですね。

この事例もこの岐阜大の問題を通して、「学ぶ意欲」と「やりきる(少なくともやり切ろうとする)力」がセットになっていると感じます。

「学ぶ意欲」そのもののは、大事だと思いますが、それだけを抽出してもあまり意味がなく、何かの体験を通して「やり切る」こととセットでないといけないのではとこの事例を通して改めて思います。

このことをもってしても、「学ぶ意欲」のある生徒は、一般入試にたくさん含まれているともいえるのかなと思います。総合型選抜入試に優位に含まれているかは、検証が必要でしょうし、一般入試には少ないとする考え方には論理性がないと私は思います。

また、「学ぶ意欲」は義務感から来るものでも問題ないと私は思います。社会に出ると、義務感からやらないといけないことの方が多い。

「興味がありません」「やる気が起こりません」では現実には通用しないことが大半です。

その意味でも、「やらないといけない」環境からいかに自分に折り合いをつけて「自主性」の意義を見出すことも若い人が磨かないといけない能力ではと思っています。

改めて「やりきる能力」は重要ではと感じさせてくれる出来事だったかなと思います。

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