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数字が動き始めた、れいわ新選組。【「地殻変動」の要因を考える】

れいわ新選組の支持率がじわじわと上昇しています。

世論調査の分析で定評のある「はる」さんの分析でもそれは間違いないようですね。

商売柄、数字の変化については、関心が高いのですが、政治(選挙対策も含む)も数字に関することは気になるところです。

政党の戦略には、ポスター貼りや街頭演説などを重視する地道で愚直なやり方である地上戦と、メディアを駆使しイメージに訴える空中戦があると思っています。

新自由主義的な政策からリベラルの受けが悪い維新ですが、ここは明らかに前者。だから強いと思っています。その点において、選挙活動をしっかりやっているのが維新だとも思っています。

また、同じく結党以来、ずっと前者でやってきたのがれいわ新選組です。
彼らの特徴は、徹底した政策べースの独自路線ではと思います。

消費税へのスタンスは結党以来一貫しています。これがいかに稀有なことかは、森永卓郎さんのお話からも傍証されているのかなと思っています。

また、山本太郎代表がずっと続けている街頭演説の動画をインターネットで流すやり方は、後発の参政党も採用していることもあり、優れたやり方なのでしょう。

一方で、空中戦恩恵の残像から抜けきれないとみているのが立憲民主党です。若い議員さんや地方議員さんは、そこまで感じませんが、幹部クラスの政治家は、この空中戦の恩恵を受けた世代。テレビに出て名前と顔を売り、自民党との違いを訴えるやり方は、結果として政権交代につながった。その成功体験がメディアでのアピールが意味を持つと信じているのではと思っています。

それを象徴するのが現党首の戦略の変更です。
提案型とか、なんでも反対からの脱却とか、明らかに空中戦を意識しての判断だと思っています。戦略変更によってメディアが取り上げ、それが有権者のアピールとなると見たのでしょうが、現実は狙い通りの結果になっていない。

時代のパラダイムが変わったことを理解できないのでしょう。

話を戻すと、れいわ新選組の戦略は、当初から低い投票率によって生じている「選挙に行かない層」にアプローチしていることも独特でもある。

れいわ新選組支持者の中には、贔屓の引き倒しのような頓珍漢な主張をする人がいますが、恐らくこれまで政治についての情報を持っていないので、れいわ新選組が特別だと思ってしまうのでしょう。

ただ、それでも政治に関心を持たないよりはましなわけですし、もっと政治に広がりが出てこないと、「選挙に勝った後は、やりたい放題」の政治を止めることは難しいのではと思います。

変化の胎動は間違いなく起こっている。れいわ新選組の今後に注視したいと思っています。


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