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浪人生は、9月でピークアウトすることを覚悟せよ!

今回は、浪人生の模試対応について書きます。浪人生の戦いは、難しい一面を持ちます。
現役時代とは違う展開の流れが存在することをなかなか理解できないことが原因の一つでしょう。

で書きましたが、スイッチの入った現役生の伸びは凄まじいものがあります。単元別、教科別で地力を蓄えています。それが模試の数字として反映する人は氷山の一角です。
模試の志望校判定は、総合的に数字がそろって初めて判定結果が動くからです。
しかし、確実に彼らは合格の可能性を上げてきています。つまり、成績を爆上げしている現役生は、模試の数字として浪人生が可視化することが難しい存在なのです。

また、模試の点数は偏差値に換算されますが、ご存じの通り、これは相対的な数字です。自分が頑張ったから良くなるとは限りません。偏差値が60を超えると、勉強してもなかなか上がらないということはよくあります。

さらに現役生がまだ部活をやっていたり、本格的な受験勉強をしていない春ごろの数字と今の数字を時系列で追うことも事実上、できません。受験生の質的環境が変化しているからです。

私の経験上、浪人生の成績は9月の模試がピークだと考えていいのではと思います。もちろん例外もありますが、概ね9月以降は、高い成績を維持できれば御の字、多少のピークアウトはやむなしという理解でいいのではと思います。

言い換えると、9月の段階で志望校の数字に到達していない場合は、志望校を下げることが現実的です。現役時代のように、これから頑張って成績を伸ばすということはほぼ不可能だと思います。

ちゃんと勉強をしてきた浪人生であれば、伸びしろは使い切った人が多く、本人が意識している以上に心身ともに疲労は蓄積している場合が大半です。

春先、浪人生の必勝パターンは先行逃げ切りだと書きましたが、

ここからは、消耗戦だと意識してほしいところです。9月の模試が浪人生、最大のポイントになります。ここで、勝ちに筋道をつけることが大切です。

それには、諦めも含まれると思います。ベストよりベターを選ぶことは簡単なことではありませんが、厳しい局面で、撤退やベターを選択できる胆力は大切なことです。

現役時代とは違い、「夢見る受験生ではいられない」ということを理解しておいてくださいね。



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