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高周波数帯5Gとは?人が集まると携帯がつながらない!?東京都の具体的な取組と共に紹介します!

 皆さん、こんにちは!つながる東京推進課です。東京都では、「つながる東京」の早期実現に向け、4Gや5G、Wi-Fi、衛星など様々な通信手段をその特性に応じて適材適所で活用し、あらゆる人、モノがいつでも、誰でも、どこでも、何があってもネットワークにつながる通信環境を目指しています。
 今回は、「つながる東京」実現の重要な要素である「高周波数帯5G」と、人が集まる場所では携帯がつながりにくくなる現象「パケ詰まり」(パケット詰まり)について、ご紹介します!


■高周波数帯5G(sub6、ミリ波)ってなに?

・5Gに使われる周波数帯

 5Gに使われる周波数帯は、大きく4つに分けられます
 sub(サブ)6とミリ波は5G用専用の周波数帯として割り当てられ、ローバンドとミッドバンドは4G・5G共用の周波数帯となります。また、sub(サブ)6とミリ波はローバンドとミッドバンドよりも広い帯域幅が用意されており、電波の渋滞が起こりにくく、「高速・大容量」、「低遅延」、「多数同時接続可能」という特徴があります。
 今後、通信トラヒックの増加が予測されているため、その特長を発揮できる高周波数帯5Gが不可欠であると、都は考えています。

出典:総務省「5G普及のためのインフラ整備推進ワーキンググループ(第1回)」
公表資料より引用

■人が集まる場所ではどうして繋がりにくくなるの?

 生活している中で、人が集まる場所では繋がりにくい、という体験をしたことが一度はあるのではないでしょうか。パケ詰まりといわれる現象です。携帯電話のデータ通信の仕組みから説明します。

・通常時

 通常時、携帯電話は通信の信頼性確保のために、データ(パケット)授受の都度、受信完了の合図を送信側に送っています。一定時間合図が来なかった場合は同じデータを再送することで通信時のデータ損失(パケットロス)に対応します。

通常時のデータ授受イメージ図

・人が集まる場所では

 お花見や花火大会、通勤ラッシュなど、同時に多くの携帯電話等が使用されると、電波上ではデータが渋滞するような状態となり、送信したデータが届きにくくなります。さらに、送信側は一定時間内に受信OKの合図が受けられないと、データが正常に送られていないと判断して同じデータを再送します。それによって、ますますデータが渋滞してしまい、繋がりにくくなります。これが、パケ詰まりの一例です。

人が集まる場所でのイメージ図

■東京都が行っている取組について

 このパケ詰まりを解消することにも寄与するのが、高周波数帯5Gの整備です。
 5Gは広い帯域幅のため、電波上の渋滞が起こりにくく人が集まる場所でも快適なデータ通信が可能となります。都では、通信事業者の高周波数帯5Gの整備を後押しするための取組を行っています。
 具体的には、通信事業者の5Gアンテナ基地局を設置しやすいよう、都が保有する設置可能な施設・土地等の情報提供を行ったり、その取組を区市町村へも展開したりしているところです。また再開発やビル建築の事業者と連携した取組を行い、通信事業者とのマッチング支援を検討しています。

■最後に

 都は「つながる東京」の実現を目指し、デジタルの力で都政のQOSを向上させることで、ひいては都民のQOL向上を目的として、様々な事業を行っています。
 
 今後も本noteにて事業や取組をご紹介しますので、お楽しみに!