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これからの時代はペーパーレス&オンライン! ~都庁初のペーパーレス&オンライン協定締結式を実施~

 「協定締結」というワードを聞くと、皆さんはどのような風景を思い浮かべますか?
 私は、例えば国際的な調印式などの場では、各国首脳が重厚感のある冊子にペンでサインしているシーンがパッと思い浮かびます。また民間企業などでも、それぞれの代表者が書面に互いににサインし、ガッチリ握手して記念撮影、といったシーンが思い浮かぶのではないでしょうか?

 都庁でもここのところ、各分野でのDXの取組が急速に進み、例えば会議や打ち合わせについても、これまでの対面による紙資料でのスタイルから、テレワークも活用したオンラインでのペーパーレス型が主流になってきました。そしてついに、協定の締結方法もデジタルシフトしました!

2社と協定を締結

 今回、東京都では初めて、デジタルサービス局が民間の事業者2社と5Gアンテナ基地局の設置促進に関する協定を、ペーパーレス&オンライン形式で締結しました。
 協定の内容ですが、東京都は現在、都内の5Gネットワーク構築を促進するため、都が所有する土地や建物などを基地局の設置場所の候補地として開放しています。今回、この取組を民間にも広げ、都内全域での5Gアンテナ基地局設置をさらに加速させるため、この2社が所有する物件を都と同様の形式で基地局候補地として新たに開放していただくというものです。

電子署名でサイン!

 今回の協定を締結するにあたり、協定書へのサインを電子署名で行いました。
 手順としては、協議が整った協定書について、まず一方が電子署名した協定書をクラウド上にアップし、相手方がその内容を確認して同じく協定書に電子署名・電子スタンプ(印)を押すというものです。
手続きとしてはとても簡単で、本当にこれで協定が結べているのか?と不安になるほどでした。

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ペーパーレス・はんこレスの協定書

ペーパーレス&オンラインでの締結式を実施

 この電子署名型の協定書の締結を、オンライン締結式という形で行いました。このようなペーパーレス&非対面方式での協定締結は、都として初めての取組でした。

<東京都のプレス>

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お互いに電子の協定書に署名されていることを確認し、最後は「エアー握手」で締結は無事完了。

電子署名とは?

 ところで、今回クローズアップした「電子署名」って、そもそもどういうものなんだろう、と疑問に思われる方もいらっしゃると思いますので、改めて少し調べてみました。
 デジタル庁の「電子署名及び認証業務に関する法律」のサイトでの説明では、「電子署名」の定義として「電磁的記録に記録された情報について作成者を示す目的で行う暗号化等の措置で、改変があれば検証可能な方法により行うもの」ということ。ちょっと難しいですが、簡単に言うと、電子ファイルの作成者を特定し、電子ファイルが改ざんされていないことを証明するための暗号処理の仕組みであると理解しました。

(デジタル庁HP)

 一方で、画像や動画、音楽、絵画などのアートの分野で最近採用されて始めているNFT (Non-Fungible Token:偽造不可能なデジタルデータ)がありますが、これはブロックチェーン技術を使って固有の価値を持つものとして存在する、というものです。今回の電子署名ではこのようなブロックチェーン技術は使っていません。NFTの詳細については、また別の機会に。

所感

 今回のオンライン協定締結式の実施に当たって、舞台裏では、各社とのオンライン会議の事前の設定やいろいろな確認事項など、初めてであるがゆえに細かい準備作業が数多く発生しましたが、各社関係者の皆様方の多大なるご協力のもと、無事に締結することができました。
 今回の実績と経験をもとに、これからこの新しい締結式のカタチが都庁で広まっていけばいいなと思います。