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東京データプラットフォーム ケーススタディ事業 サービス紹介(株式会社ぐるなび)

 都では、「スマート東京/東京版Society 5.0」を実現するため、行政や民間の持つデータの積極的な利活用につながる取組を進めています。

 7月の投稿 でケーススタディとなる3プロジェクトの概要について紹介させていただきましたが、11/15より実証がスタートしましたので、個別に実証サービスの紹介をさせていただきます。

 今回はその第1回として、凸版印刷株式会社、株式会社オプティム、合同会社AKIBA観光協議会の協力の元、株式会社ぐるなびが実証している「都内飲食店における『混雑・予約データ』等の活用による自動集客化サービスへの取組」のプロジェクトについて、紹介させていただきます。

プロジェクトの概要

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 詳しい仕組みについては、デジタルサービス局のサイト公式サイト の説明をご覧いただくとして、来年1月末までと実証期間が限られていますので、是非期間中にこのサービスを使ってもらえるよう、利用者の目線でメリットを紹介していきたいと思います。

混んでいるかすぐ分かる

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 利用者の一番のメリットはやはり、お店に電話するか、実際に足を運ばないと分からなかった混雑情報が、Webサイト上で複数の店舗情報を並べて確認できる点です。
 3段階の混雑状況に加え、Liveカメラを使ったビジュアルでの混雑具合が簡単に見比べられるので、15分席キープ機能と合わせて、簡単にお店選びができます。
 お店選びがどれだけ簡単かは、一目見て分かりますので、是非こちら から試してみてください。
 また、混雑情報と予約情報を掛け合わせているので、ただカメラで映しただけでは分からなかった、実は空いてそうに見える席が予約で埋まっているというのを事前に回避できる点もメリットです。

 続いて店舗側の視点でもメリットがありますので、そちらも紹介していきたいと思います。

お店の人も簡単

 このサービスのもう一つのメリットは、自動集客化です。お店のリアルな混雑情報が見えるだけでも集客に繋がりそうですが、それ以外にも店舗側で役立つ集客サービスがあります。
 従来のクーポンであれば、紙やWebサイト上で〇〇%オフや、■■を1個サービスといった、混雑状況によらないプロモーションしかできませんでしたが、リアルタイムで混雑状況をデータ化することにより、空いている時だけクーポンを自動で発行するということができます。

プライバシーは大丈夫?

 Liveカメラの映像は、お店の映像と人型(Twitter上 では「かまいたちの夜」というコメントも)が表示されていますが、「荷物で個人が特定されてしまうのでは?」といった心配もあります。これについては、

 AIカメラが人物の位置・形を自動判別し「事前に撮影した空の店内画像」と「人型」を合成します

 という仕組みで匿名性を確保しています。
 これはどういうことかと言うと、リアルタイムの映像を映しているように見えて、実は過去の静止画像と人型を使った再現映像なんです。
 なので、お店の背景には、荷物どころか料理やドリンクも映っていませんし、そもそもリアルタイムの映像は使っていない(あくまで人の認識のみに使用)ので、匿名加工漏れといった心配もありません。

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 店内に掲載しているポスターや、テーブル上の三角POPでも周知をしておりますが、撮影したカメラデータは、個人が特定できないデータに加工して、店内の混雑状況をリアルタイム配信、本サービス分析・サービスの企画立案や検証等を行うために利用し、元となった画像データはカメラ撮影後即座に自動的に加工されて廃棄しておりますので、安心して利用いただければと思います。

おわりに

 12/3現在、都内のコロナ感染者数は抑えられているものの、オミクロン株の確認等、まだまだ予断を許さない一方、12/1から認証店での会食人数が8人以内に緩和され、忘年会シーズンに向けて飲食店の利用も増えてくるかと思います。
 そんな中、混雑を回避しつつ、お店選びを便利に行えるサービスを是非利用してみてください。また、利用後はアンケートへのご協力も是非お願いします。