デジタルサービス局の仕事ってどんなこと?「都庁インターンシップ2022」実施!
皆さん、こんにちは。東京都では、学生の就業意識の向上、都政への理解を深めることを目的として、平成13年度から都庁インターンシップを実施しています。
令和2年度以降、新型コロナウイルス感染症の影響で中止していましたが、今年度は3年ぶりの実施となりました。
今回は、9月12日(月)から9月16日(金)にかけて実施した「都庁インターンシップ2022」にて、実習生に体験していただいた業務を通じて、東京都の事業をご紹介します。
実習生に体験していただいた業務内容
今回は2人の実習生に参加いただきました。どちらも紹介したい気持ちは山々ですが、今回は2人のうち、デジタルサービス推進部ネットワーク推進課に来ていただいた、Aさん(仮名)について、ご紹介いたします!
Aさんには、電波状況測定調査業務を体験していただくため、東京都議会議事堂の1、2階や、西新宿エリアに設置されているスマートポールを見学していただきながら、測定アプリを用いて電波測定をしていただきました。
西新宿エリアに設置されているスマートポールについては、こちらの記事をご覧ください。
デジタルサービス局の事業紹介
先ほど、実習生であるAさんに電波状況測定調査を行っていただいたと言いましたが、それを見て、こう思った方もいるのではないでしょうか。
「え?公務員が電波調査?そんなこともしているの?」と。
電波の測定というと、通信事業者の方々が行いそうなイメージがあるかと思いますが、実は私たちデジタルサービス局の事業にも大きく関わってくる、大切な調査なのです。
TOKYO Data Highway基本戦略
「TOKYO Data Highway基本戦略」は5Gで拓く明るい未来への道のりを指し示す道しるべとなるものです。TOKYO Data Highwayは、21世紀の基幹的公共インフラであり、都民生活の質の向上のために、都内全域において5GをはじめWi-Fiなど、高速インターネットにつながる環境の整備を進めています。
「未来の東京」戦略 version up 2022についてはこちら
TDH基本戦略についてはこちら
-「つながる東京」ってどんなこと?
「つながる東京」とは、読んで字のごとく、いつでも、どこでも、誰でも、高速モバイルインターネット網でつながる東京を目指すというものです。
都では現在、「つながる東京」実現のため、5G基地局設置のためのアセット開放や、都内へのスマートポール設置及び島しょ地域へ電波を届ける光ケーブルの整備など、様々な事業を並行して実施しています。
-東京都で電波がつながらない場所があるの?
東京都といえば、日本の首都であり大都会、というイメージを持たれている方も多いかもしれません。
しかし、東京都の地図を改めて見てみると、いわゆる都市部といわれる23区は東京都の半分程度であり、過半数は市町村である多摩地域及び島しょ地域が占めています。
現在都内では、光ケーブルは各地につながっているものの、多摩地域及び島しょ地域においては携帯電話等のモバイルネットワークがつながらない「不感地域」と呼ばれる場所が存在しています。
-電波がつながらないとどうなる?
電波の不通は人命に関わることもあります。例えば、ドライブ中に車が故障して身動きが取れないとき、携帯電話がつながらなければ助けを呼ぶことができません。
また、大雨が原因で土砂崩れが発生したと仮定して、流れ出た土砂により道路が埋まってしまい、町が孤立してしまった際に、怪我人や重症の患者、基礎疾患を持つ方など、救助が必要な場合にも、電波が届かなければ救助を要請することができません。
もちろんそれだけではなく、電波が届かないということは日常生活にも影響を及ぼすため、生活の質(QoL)が下がってしまう要因となります。便利なインターネットの通販サイトも使えなければ、動画配信サービスで面白い動画を見ることもできません。
そういった現状を解消するために、都では都内各地の電波状況や5G電波の整備状況を調査し、それに伴った解決策を講じるため、様々な観点から電波調査を実施しています。
今回Aさんにお手伝いいただいた業務は、今後の東京都をより良くするため、重要なエビデンスとして活用していきます!
実習生のインタビュー内容
さて、ここからは実際にデジタルサービス局デジタルサービス推進部の業務を手伝っていただいた2名の実習生に、インターンシップ最終日に行ったインタビュー内容をご紹介します!
―(職員)
実習生として都の業務をアシストしていただきましたが、何か得たものはありましたか?
―(Aさん)
はい、公務員の仕事について、執務室の雰囲気に触れ、実際に業務を経験したり会議に参加するなど、直接肌で学ぶことができ、ホームページでのプレス発表だけでは分からない、仕事の裏側や事業に関する実際の業務をより深く知ることができました。
また、職員の方とのお話しや業務を体験していく上で、私たちの生活の一部として当たり前になっている通信技術やその仕組みについて、さらに深く調べてみたいと思うようになり、新しく興味を持つものが増える有意義な時間になりました。
―(Bさん(デジタルサービス推進課データ利活用担当に配属))
私も、デジタルサービス局の事業について、裏側からさらに深く学べたことがとても印象深く感じています。
このインターンシップをとおし、職員側の視点で事業について学べたことで、なぜその業務が必要で、どのようにして行われ、どのように私たちの生活に関わってくるのか、その理由まで詳しく知ることができ、とてもいい経験になりました。
―(職員)
本インターンシップに参加いただく前に、ご自身で準備したことなどはありますか?
―(Aさん)
TDH基本戦略について、ホームページで調べたり、動画配信サイトに投稿されている政策発表の動画を見て、事前にインターンシップに参加する課の事業について調べていました。
―(Bさん)
東京都のホームページで「未来の東京戦略」について書かれたデジタルブックに目をとおしたり、デジタルサービス局ホームページで「デジタルサービス局の取組」を見て、実際に行われている事業について調べていました。
―(職員)
では、インターンシップに参加する前に、ここについて準備をしておけば良かった、と感じたことはありますか?
―(Aさん)
Bさんの準備したことを聞いて、自分も実習先の担当事業だけでなく、スマートポールの利用方法についてなど、その事業に関連した他の事業について幅広く調べておけば、TDH基本戦略との関連性やつながりについて、実習期間中にももっと深く理解できたと思いました。
―(Bさん)
職員の方々に質問したいことをあらかじめ紙にまとめておけば良かったと感じました。
お昼休みや業務と業務の間に質疑応答の時間を取っていただきましたが、そこで聞きそびれてしまったこともあったかと思うので、事前にある程度予測して、用意しておけば良かったと思っています。
―(職員)
都の職員として業務を経験して、公務員の仕事に対する心境や印象の変化はありましたか?
―(Aさん)
聞いた話でしか知り得なかった仕事を実際に経験したり、事前に調べていたフリーアドレスの未来型オフィスも、実際に目の当たりにして、公務員としての仕事への興味がより一層強くなりました。
―(Bさん)
公務員の仕事というと、どうしてもアナログなイメージがあり、民間企業と比べてもデジタル化が遅れているという印象がありましたが、実際には一人一台のパソコン端末を使用して作業をしていたり、最先端の技術を用いた事業が進行していたり、デジタル化の動きが加速していると感じました。
フリーアドレス型の執務室も、イメージしていた執務室とは印象が全然違って衝撃を受けました。
※未来型オフィスについてはこちら
―(職員)
それでは最後に、今回のインターンシップ、ご自身に点数を付けるとすれば、10点満点で何点ですか?また、その理由をお聞かせください。
―(Aさん)
8点です。
振り返ってみると、インターンシップのために用意された簡易的な体験業務ではなく、都庁周辺の電波調査など、実際の事業に係る業務を経験させていただけたことが、とても良い経験になりました。
実習がある日は毎日楽しみにしながら参加できましたし、実習がない日にも、もっと業務を体験したい、もっと東京都の事業について学びたい、という気持ちをもって過ごすことができました。
いろんな職員の方と接し、教えてもらったことや説明してもらったことを含めて、これから成長していきたいという意味も込めて、この点数にしました。
―(Bさん)
10点です。
長くはない実習期間ではありましたが、有意義に使うことができ、貴重な経験や頂けた機会を存分に活かすことができたと感じています。
職員の方が常に傍にいてくれたので、疑問に思ったことについてすぐ質問することができ、よりデジタルサービス局の事業やそれに関する業務についての理解を深めることができる、とてもためになるインターンシップでした。
終わりに
東京都では様々なイベントを通じて、都庁の仕事について知ってもらう取組を行っています。
「都庁の職員として働きたい」「公務員の仕事を経験してみたい」とお考えの方は、ぜひこの機会に参加を検討してみてはいかがでしょうか。
この記事を読んでくださったあなたと、近い将来一緒に働けることを楽しみにしております!
今後も、いつでも、どこでも、誰でも、「つながる東京」を目指し、日々業務に取組む職員の様子をNoteにて投稿してまいりますので、次回以降の記事にもご期待ください!