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橘丸に揺られていただくカレーライス

復路。現在、橘丸とさるびあ丸が運行する伊豆諸島航路は東京~諸島を24時間かけて一週する航路でして、往路は夜行でしたが復路は昼行便として運航されます。私が乗ったのは八丈島方面に行く航路。深夜に東京、竹芝桟橋を出航して夜間航海、明け方から三宅島御蔵島八丈島に着岸、八丈島から折り返し御蔵島三宅島を再度経由して東京に戻る航路で、夜に到着したおふねはそのまま折り返し準備して次の夜行便になるスケジュールを組んでいます。

さてそんななのでレストランの営業は原則として往路出航後~消灯までの深夜と朝、昼のみ……だと思っていたのですが、往路も東京着がそれなりに遅い時間になることへの配慮なのか往路の東京着前も夕食営業をやってくれるんだそう。夕食は家で食べる予定でしたが、せっかくというのとヒマだったので軽く摘まむことにしました。
日中航海ということで若干グロッキーになってましたが、湾内に入り揺れも穏やかになってました。

開店凸。私ら家族は早めに行ったので待たずに入れましたが、注文した品を待ってる間にもレストラン外には列がずらずら~~っと出来ていて、人気なんだなぁとびっくりしました。深夜にあたる往路消灯前は先に食べてしまう人が多かったと予想出来ますが、復路がこう混むのは意外。日曜日の大島寄港の日でしたので、さるびあ丸のご飯だけじゃなくて橘丸のご飯も食べてみたい!と思った人が多かったのでしょうか。

定番のカレーライス。相変わらずの小ぶりサイズでしたが、夕食前の一食かつ黒潮に散々揺られた後の体にはなかなか助かる量でした。おふねのなかで食べる、というだけでなんとなく美味しさが増してくるような気がします。福神漬けとスープが付いて来るのが嬉しいポイント。

家族はパンケーキを注文。バターとメイプルシロップをかけていただく一品でした。メイプルシロップっていうのがいいですね。ハチミツは若干クセのある味なので。
少し分けてもらいましたが、ふわふわでした。
焼き目の綺麗なパンケーキでした。冷凍品かな、と考えるもののこうふわふわになるものなのかなぁという疑問もありました。まあ美味しかったのでちゃんと焼いていようが冷凍品だろうがどうでもヨシ!

気がつけば夕日も沈み、段々と暗くなっていました。東京湾に入り、すっかり暗くなった頃、橘丸は竹芝桟橋に到着。長いようで短かった船旅は終わりました。
初めての船旅、島で見た景色、おふねから見た夕日……私のおふねの旅の「原点」であり、忘れられない思い出の一つとなりました。

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