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進まぬおふねと優雅な?朝食

↑これの続き

ガラガラガラガラ……という音が壁の向こうからかすかに聞こえたような気がして起床。旅疲れもありますが寝心地がホテルと大差無かったため本当にぐっすりと寝てしまいました。
時間的にはちょうどおはよう放送の直前に起きた感じだったようです。朝食を食べ逃さないようそそくさと準備していたところ、ちょうど放送が入りました。

(意訳)
放送『おはようございます。ただいま濃霧のため停泊の指令が出ています。到着遅れる見込みです』
ぼき「ふぁっ?!」

デッキに出てみました。うわぁ、見事に何も見えない…
春の瀬戸内海は濃霧が発生しやすく、特に濃く出ると視界不良として停泊命令が出るそうな

その旨のことを書いた紙が張られてるのを前日見たんですが、まさか鮮やかにフラグ回収するとは思わなかったんですよね。まさか該当になるとは思わないじゃん?
ガラガラガラガラ…と聞こえたのはおそらく停泊のための何か(錨下ろし?)をしていたときの音だったようです。

とはいえ、この日は後は在来線をドンドコ乗り継いで帰るだけの日。支障が出ない程度には遅れても何も問題の無い日でした。むしろ朝早く港に放り出される心配が無くなってゆっくり乗っていられるようになった状態てましたし何なら「おっしゃ長く乗れるわもっと遅れろ」なんて考えてました。罰当たりでは

ふたたびのレストラン。朝はそうガッツリ食べたいと思わない人も多いのか夜よりも空いてた記憶があります。

いくら朝食と言えどカフェテリア方式なので油断するととんでもない額がすっ飛んでいきます。
幸いにも定額の和定食セットがあったのでそれを注文。

和定食(鯖)650円。朝に鯖が食べられるというのはほんと良いですね…鯖はうまいぞ。鮭Ver(700円)もあります。別にふりかけと納豆(後から注文)を追加していただきました。これをおふねの中から食べられるのほんといい…おふね動いてなかったけどね
ちなみに鯖に添えられた昆布を大喜びで食べたらシソ昆布でした。シソは苦手なんだうわーん

窓際の席があるんだからそこで食べればよかったといまさら

これで終わらないのが食いしん坊クオリティ。実は前日にパイシューとコーンスープを売店の方に注文してました。
船内売店ではパンの予約販売を前日に受け付けており、前日に注文してお金を払っておくと翌日に焼きたて?のパンを用意してくれる素晴らしいサービスをしています。レストランと比べてリーズナブルなので朝は軽くいきたい人やパン派はこのサービスを利用するのが良さげ。
良さげなスペースに持っていきデザートタイム。注文したパイシューは阪九フェリーの名物?だそうで。さすがは名物といったところか、なかなかに美味でした。個人的にはこのカップに入ったコーンスープがトロミ付きで私好みでしたね。
このコーンスープのカップ、ホットスナックが入ってそうなヤツに入っていてこれ何だろうと思ってたんですが、注文受取表を出したらおもむろにそこから取り出したのでアッこれがコーンスープなのねと思った記憶。

食事後あたりで運行再開準備の旨が放送されたもののまだ動く気配がなかったため、だったらと朝から開いていた大浴場に突撃。普段は朝風呂なんかしないのに、今回の乗船では3回も風呂入ってます。遅れたからこそ出来ることだったり。入浴中に動き始めたのを確認したので入浴もそこそこに早めに上がりました。
急ぎデッキへ

じゃんぼー↑ふぇりぃぃぃぃぃ→
が通っていくのが見えました。おふねの名前は知りません(というか思ったよりスリッパ)

瀬戸内海のフェリーに乗ったからにはこれを拝まなければならぬ!そう、明石海峡大橋です!

関西と淡路島を繋ぐ巨大な橋。やっぱ日本人の偉大建築のひとつだと思うんですよ。
想像よりスピードでぐんぐん近づき、アッという間に潜り抜けていきました。一大イベントだけあって見に来る人も多数。

抜けたら晴れました。謎い

煙突と明石海峡大橋

朝飯朝風呂橋見学の欲張りセット、普通ならこんな贅沢盛りは時間的に無理なのでこんなのも遅れたからこそ出来たことでした。
やること終わったので自席に戻り、下船準備を整えます。

準備が終わった頃には神戸の町ももうすぐ、という頃。間も無くおふねは着岸し、下船が開始されます。

連絡バス組ゆえ降り遅れは冗談抜きでよろしくない。急ぎ降りて連絡バスへ。
一晩を共にした巨大な船体を遠目に、バスは神戸の街へ走り出しました。楽しい旅でした。

小銭やIC残高の持ち合わせがなく都合が悪かったので無料区間ですぐ下車。そこから先は有料です。
ここから電車を乗り継ぎ、我が家へと向かいました。

ちなみに、濃霧で大遅延するような事態はおふねの人でもまったく遭遇したことないような「非常に珍しいこと」なんだそうです。変なところで変な運を引いちゃったなぁ…

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