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揺れないおふねと海上のグルメ

※前置き長め

おふね、といいますと真っ先に「揺れる」のイメージが先行してしまうため、私にとってフェリーは極力避ける公共交通機関のひとつでありました。

そんな状況に転機が訪れたのが2020年の8月。離島に勤務する親戚から「今年最後だから遊びに来ないか」と言われ、おふねに乗ってはるばる遊びに行ったのがこのとき。潮が生む揺れに当然グロッキーになりましたが、それでも朝早く遠目に島が見えてくるのを見たときは言葉にし難い感動を覚えたものです。
そして、転機2。Twitterで秋にフォローをかけた(後にフォロバされた)方がおふね好きな方でして、この日からTwitterのタイムラインにおふねの話題が混ざるように。

このときはまだ「おふねは楽しいけど揺れるからなぁ…」の印象でした。
が、「揺れないおふねがある」という夢のようなお話が…!それが、瀬戸内海のフェリー。主に、大阪神戸~九州と大阪神戸~四国のフェリー。その大阪九州航路のフェリーの運行会社(のうちの1社)の名前「阪九フェリー」の名前を聞き付けて検索をかけてみると、めっちゃくちゃ安い!そしてサービスが凄まじい!
ちょうど九州方面の旅行を計画していたこともあり、このおふねに乗れるな!とトントン拍子で乗船計画が進んでいきました。

ところかわって門司駅。往路、九州方面へはフツーに陸路で行き、復路で阪九フェリーに乗ることとしました。なお直前まで泉大津便に乗るか神戸便に乗るかで迷ってたため予約は直前。コロカス時だし流石にガラガラやろ~wwwって思ってたら最安値の席スタンダード和室は満席になってました。ちゃんと事前予約しようね…(ひとつ上のスタンダード洋室を予約)
事前調査で連絡バスがあることは確認済み。連絡バスのりばの旨が書かれ、それっぽい客が集まってるバス停の近くでアイスをモシャッてたら来ました。

バスはちょっとした小山越えしてフェリーターミナルへ。何事もなく乗船手続きを済ませ乗船。複数あるうち、今回の神戸便は「せっつ」という名前のおふねでした。

スタンダード洋室、複数ある大部屋の1室をさらに区画ごとに区切ったカプセルタイプ?のお部屋でした。が、なんとこの大部屋そのものの割り当てが自分しかいなく、どの区間も空!完全貸し借り状態に変な笑いしか出ませんでした。
ちなみにスタンダード洋室の大部屋が6だか8だかあるなか、スタンダード和室は2だけでした。そらすぐ埋まるわ。

出港

三層にわたり確保された客室スペースの真ん中らへんには吹き抜けがあり、明るく開放的な船内でした。というかここおふねの中なんですか???吹き抜けの1階ではテレビも見られます。地味にすごい。
共用スペースの豪華さにきゃいきゃいしたい気持ちは押さえてすぐ食事に…といきたいところでしたが、汗でベタベタだったためお風呂に入ることに。このおふね、入り放題の大浴場に加えて露天風呂も付いてるサービスの充実っぷりがヤベーおふねなんですよ。ホテルと言っても信じる。
とりあえず入浴を済ませてから食事へ。

阪九フェリーにはひろーいレストランスペースが完備。前乗ったおふねはレストランスペースが最小限で、利用客が多ければレストラン前で席が空くまで列作って待つような状況だったので、実際このおふねのレストランを見てみると驚くほかになかったですね。

阪九フェリーの食事はカフェテリア方式…って言うので正しいんですかね?お盆を1枚とり、並べられた料理のなかから料理のお皿を取っていって、最後に会計してから席について食事、という方式でした。事前調査通りです。うーん誰でも思い浮かぶ例えが考えつかない。
こういう感じのお店、実は地元にも存在してまして、私にとっては割と慣れた方法だったり。そしてこの方法の恐ろしいところは、「際限が無い」ところ。当然、その恐ろしさは身に染みて実感しており、ゆえに金額制限を設けたのですが…「もうすぐ旅の終わりだしぃ?」ということで何と普段の食事でもあり得ない「2000円」という額に設定。財布の紐が緩みすぎてましたわ。

だが阪九フェリーは上をゆく
美味しそうな小鉢を並べ、その奥にはメインになりそうなものがズラリ。ついつい手が伸びてしまいそうになりますが、小鉢で欲張れば予算オーバー一直線です。

並べてある皿以外にも調理おかずをお願いすることも出来てしまいます。こんなん2000円で足りるわけが無い…

ちなみにドリンクも豊富。お酒飲む人は3000~5000円くらいは覚悟したほうがいいかもしれません。

ということで実際に揃えて会計。〆鯖と若鶏タタキのダブルメインにダブル小鉢で1800円~くらい?最初はダチョウタタキも気になってたのですが、ゆっくり風呂入ってる間に売り切れになってしまっていたようです。味はと言うと、そりゃ美味。ただ鳥のタタキはさすがに初めて。グニグニした食感の半生なこれは徹底的な衛生管理の元で提供できるもののよう…。ちなみにこの手の店は料理のグレードが低めだったりする(長い時間そのまま置くので仕方ない)ので、阪九フェリーのレストランはクオリティ高めと言えそうです。

おふねに揺られて…いや全くと言っていいほど揺れないんですけどそれはともかくとして海上でいただく夕食は格別でした。オーシャンビューのお席もあり、時期と時間帯次第では夕日を眺めながらの優雅な食事が出来そうです。おすすめ

二度目の入浴を済ましさっぱりしてちょいちょいTwitterをいじってから就寝。ちなみに瀬戸内海の航路なので携帯の電波が届きます。ただし客室内までは流石に届かないので、私はおふねの窓に近いフリースペースでいじってました。

揺れないベッドでゆっくりお休み
翌日の様子はまた別枠にて…

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