寝台特急の個室で食べる185系踊り子弁当
食事系記事、何を投稿するかなぁ、と思っていたんですがせっかく旅グルメのテーマということで、移動中に食べたものの話題でも
寝台特急サンライズ出雲・瀬戸。現在残ってる唯一の寝台特急です。「寝台特急」なる列車など過去に一度も乗ったことはなく。ちょうどその頃西の方に向かう旅を計画しており、それにあたり、このサンライズ号…行程の都合上で「瀬戸」の方に乗ることにしました。ただお値段の都合上そうやすやすと乗れない寝台特急なので「琴平延長運転日」にあわせて。たまたまダイヤ改正日に被ったので22:00発から21:50発に変わる日でした。
で、この日ですが実はこの前日が「185系定期特急ラストランの日」だったんですね。私は葬式鉄に混ざるなんて勘弁だったし185系なぞ散々乗ってたのでガンスルーでしたが、何せ185系といえば首都圏最後の定期国鉄型特急列車。鉄オタからの注目度も高めでした。コロカス(2020年頃から大不況を巻き起こした例のクソウィルス)で収益の落ちていたJRはこれを絶好のチャンスと考えたのが185系の引退をビジネスに。これは崎陽軒も同様に考えてたのか、このラストランに合わせて崎陽軒から185系引退記念弁当が売られることになりました。あのシウマイ弁当の崎陽軒です。弁当は、ネットから予約し受け取り日時と店舗を指定して実店舗に赴きお金を払うというもの。1300円で駅弁でもやや高めの部類。185系弁当は「どうしても食べたい!」というものではありませんでしたが…たまたま3日設定された販売日と丸被りしてるし、せっかくならこれを夕食にすればいいんじゃね?と。
予約開始日はバイトの日でしたが、予約開始時間と休憩の時間が被ることが分かり、予約出来るかな?と当日チャレンジ。当然アクセスが集中し、重すぎて繋がらない状況に。さすがに無理かなぁ、と思ってたところ5~10分くらいで繋がり、そのままトントン拍子で予約出来てしまいました。店舗はアクセスが便利なグランスタ東京、でしたがラストランの日の翌日のそれも夜という時間帯だったおかげか割とあっさり予約成功。受付上限いっぱいになるまでは結構時間あったので絶対予約したいという人には行き渡ったことでしょう。おそらく…
当日、グランスタ東京店へ。北千住から都区内発きっぷで入場してましたが崎陽軒のグランスタ東京店は改札内にあったため問題なくアクセス。やや遅めだったこともあり2~3個しか残ってなかったうちの1つを受け取りました。決して短くない時間を一生懸命潰し、シャワーカードも確保してソロの個室へ。発車を見届け、車内を軽く散策しいざ開封…しようとしたところでシャワールームが空いてることに気づいて急遽シャワールームへ。さっぱりした頃には熱海に付いた感じでした。ちなみに熱海は2323発。もはや夕食ではなく夜食の時間となっておりました…
踊り子弁当は185系のストライプを模した海苔がアクセント。鮭や小田原のかまぼこ、煮物、エビフライなどといったちょっぴり豪華な幕の内に入っていそうなラインナップに崎陽軒といえばのシウマイ、デザート?に沿線名産のみかんをイメージした和菓子も入っている豪華な弁当でした。そして醤油瓶は185系踊り子弁当限定のもの。2種類あってどちらかが入っているという仕様でした。
味はというと、さすがの崎陽軒。ひとつとしてハズレの無い美味しさでした。奥のカップに入った一品だけが料理名不明だったこと、鮭だけはご飯の欲しくなる塩気だったことを覚えてます。
おやすみ放送もかかり乗客のほとんどがお休みモードに突入。更ける夜の東海道の光を眺めながら食べる弁当は格別の一言に集約されるものでした。
サンライズ出雲・瀬戸は2150の時間の発車なので、サンライズで夕食というにはちょっと遅め。なのでサンライズは夕食を食べて乗るのが正解でしょう。ただし、夜行列車で夜景を眺めながら食べる食事というのもまた良いものなので、(翌日太ることを気にさえしなければ)夜食とお酒でも持ち込んでつまむのもまた楽しいと思います。サンライズ号も今後安泰とは言えないので、流れる夜景を眺めながら一杯やりたい人は早めに乗っておくことをオススメしたいところ。
なお、暇潰ししてるときに駅弁屋をぐるぐるしてたのですが、崎陽軒のシウマイ弁当はサンライズ発車のずっと前に売り切れになってたのでシウマイ弁当はかなり早い時間帯か改札外かで事前に確保しておくとよいでしょう。
(感染症流行中でしたが、小まめな手洗い、アルコールのウェットティッシュを持ち歩き食事前は必ず手を拭く、人前ではマスクを付けるなど、対策は徹底的にしたうえで決行しています。またこの旅行以前から現在まで感染症の疾患はしていません)