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髪を切る儀式(There is a Song)

バスルームで髪を切る100の方法』:フリッパーズ・ギター『恋とマシンガン』c/w(1990)


 私たちの世代では、女性が思い切って髪を切ると、「失恋?」みたいに言われることが多かったのですが、あれって何なんでしょうね.....そんなドラマとかがあったのかもしれません。 

 でも、髪を切るのは、確かに、ちょっとした気分転換になることだと思います。


 髪を切る時は、洗髪→カット→洗髪→ブロー…みたいに、いつも決められた工程を進んでいくものなのですが、それが、一種、儀式的なものに感じる時がありませんか?


 髪にハサミを入れる最初の瞬間は、なんか、”あ~” みたいな感覚があるので、心の準備をするために洗髪という段階があるみたいな


 髪を切るという儀式は

 少し違った自分になる儀式、そして、ちょっと新しい自分になる儀式なのかもしれませんね。


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 昔、つき合っていた女の子で、とても器用な子がいて…一時期、いつもその子が髪を切ってくれてたんです。



 お別れする時も、最後に髪を切ってくれたんですよね。

 髪にハサミを入れて、サクッという音が聞こえる度に

 二人の関係の中で、残す部分と、残さない部分を切り分けていくような…、そんな感覚を感じてたのを憶えています。



 その頃、よく聴いていた歌のひとつが、「バスルームで髪を切る100の方法」…

 曲調は明るいけど、失恋の歌でした。

 いつか僕らは、目隠しするだろう
 あきあきする噂をする

 クソタレな気分蹴飛ばしたくて
 髪を切るさ
 バスルームでひとりきり大暴れ