マンダロリアン、マンダロリアン
The Mandalorian
現在は、Disney+(ディズニープラス)でしか視聴できないのですが、自分にとって、今、もっとも観るのを楽しみにしているドラマシリーズです。
2020年の秋からシーズン2が配信開始されて、12月18日に最終話まで配信されているところなので、全8話を一気に観ることができます。
いやー、ホントに面白かったです。
スターウォーズ愛を持った人たちが作ったスターウォーズ好きな人たちのためのドラマでした。
1話完結を基本とするドラマなので、各話のストーリーが小さくまとまってしまう点はありますが、特撮は映画と遜色はありませんし、キャラもなかなかなんですよね。
SW本編に関係する人も出てきたりして、ファンサイトは大盛り上がりだったのですが、ネタバレしやすいので、ここでは触れません。
ただ、何がそんなに面白かったのか、その魅力について"note"します。
舞台設定のワクワク感
スター・ウォーズシリーズは、主人公の世代を変えながら、3つの三部作で構成されているシリーズです。
エピソードⅠ~Ⅲ 新三部作
アナキン・スカイウォーカーを主人公としたシリーズ
エピソードⅣ~Ⅵ 旧三部作
ルーク・スカイウォーカーを主人公としたシリーズ
エピソードⅦ~Ⅸ 続三部作
出身が謎のレイを主人公としたシリーズ
それぞれの三部作の間は25年程度空いていて、三代に渡る壮大なサーガを構成しています。
制作された順が、もっとも古く、1番有名な旧三部作がエピソードⅣ~Ⅵで、例のダース・ベイダーが敵役として登場するシリーズです。
『マンダロリアン』は、このエピソードⅣ~Ⅵの5年後の世界が舞台となっています。
いってみれば、もっとも有名なエピソードⅣ~Ⅵと、その後のエピソードⅦとの間を埋めるのがこの『マンダロリアン』となっているのです。
正直、あのエピソードⅥの後、銀河がどうなっていったのか、Ⅶで出てきた帝国らしき組織は、いつ復活したのか、などなど、気になっていたことは沢山あったのです。
この『マンダロリアン』は、銀河帝国の崩壊で混乱が続く辺境宙域が舞台になっていて、断片的にその様子が出てくるのが、たまらなく嬉しいのです。
魅力的な登場人物たち
今回は、周辺部のいわば田舎の惑星が多く出てくるのですが、映画ではちょこっとしか出てなかったエイリアンたちも生き生きと描かれてたりして、コアなファンを喜ばす要素が満載なのです。
でも、やっぱり主要な二人の人物が魅力的なんですよね。
主人公は、マンダロリアンである”マンドー”。
マンダロリアンというのは、惑星マンダロアにルーツを持つ戦士たちの一族を表す名前で、独自の教義のもと、ストイックに暮らし、その戦闘力を生かして賞金稼ぎをしながら生計を立てているのです。
このマンダロリアン一族の教義では、人前で仮面を取ることが許されなかったりして、けっこう厳しい戒律があるんで、”マンドー”も、腕は立つものの素っ気なく、堅物の印象なのです。
そんな”マンドー”がある日依頼された仕事が、”マンドー”のそばに映っている小さな”チャイルド”と呼ばれる子ども?に関係する仕事だったのです。
映画シリーズを観てきた人ならば、あのジェダイマスター”ヨーダ”の一族であることは一目瞭然なのですが、このチャイルドが何者なのかということもシリーズ全体の大きな謎となっているのです。
ファンの間では”ベビー・ヨーダ”と呼ばれている存在なのですが、なかなか可愛いんですよね。
実際は50歳らしいのですが、まだまだ幼体で、いろんなことに無邪気に関心を示したりして、その様子に癒される人が続出なのです。
物語は、この二人の旅を中心にしながら進んでいくのですが、堅物だった”マンドー”と、この”ベビー・ヨーダ”との交流が、物語の大きな柱になっていて、観る方としても、段々、二人に感情移入しちゃうんですよね。
他にも、これまでの映画でのエピソードや、アニメシリーズ「クローンウォーズ」と関係する部分なんかもあって、ファン魂をかなり揺さぶられる作品なのです。
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このシーズン2は、シーズン1と関係が深くて、まるで表裏の関係のような構成になっていますが、ちょっとした区切りが付きますので、シーズン1と2を合わせて全16話(10時間ぐらい?)を一気に観ることもできると思います。(かなり贅沢な時間だと思います。)
Disney+(ディズニープラス)のみの配信という制約はありますが、スターウォーズファンなら、料金以上の満足感を得られるのは間違いないと思うので、ぜひ、観てもらいたいドラマなのです。
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